最後に笑った男 下巻 (新潮文庫 フ 13-13)
最後に笑った男 下巻 (新潮文庫 フ 13-13) / 感想・レビュー
bapaksejahtera
息をつかせぬ展開が下巻も続く。チャドを襲う米ソの共同作業は、基地に潜入した男女の工作員による撹乱作業の他、チャドの民衆に衛星基地への不満を募らせる攻勢のための聖職者の派遣、米ソ共同しての奇襲部隊派遣と多岐に渉った。しかし最後に笑った者は?少し拵え過ぎではあったがやはりあの国。しかし実は家庭崩壊の危機を切り抜け再生への向かうに至ったCIA長官一家こそ笑うべしとフリーマントルは言いたいのだろうか。この小説の舞台から既に40年。ソ連は潰れカダフィなどが消えた中東はイランが残るのみ。役者の揃わぬ芝居となった。
2020/09/14
まー
A
1987/11/01
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