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オズの魔法使い (新潮文庫)

オズの魔法使い (新潮文庫)

オズの魔法使い (新潮文庫)

作家
ライマン・フランク・ボーム
にしざかひろみ
Lyman Frank Baum
河野万里子
出版社
新潮社
発売日
2012-07-28
ISBN
9784102181515
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オズの魔法使い (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

カンサス、ドロシー、カカシ、ブリキの木こり、ライオン、といったあたりは、この物語を読んだこともない私でも知っている。かほどに知名度の高いアメリカン・ファンタジー。大人になってから初読の私からすれば、単純極まりないプロットだ。しかし、登場人物(?)たちはなかなかに個性的だし、黄色いレンガの道やエメラルド・シティなどカラフルなイメージに富んでいる。敵が常にあまりにも弱いあたりは現代的ではないかもしれない。逆に言えば、19世紀末の興隆期にあったアメリカの、ことごとくポジティヴな発想の反映なのだろうか。

2019/09/07

zero1

誰でも欠けた部分がある。しかし気がつかないだけで既に持っている。しかも仲間の窮地には欠点を克服できる。ドロシーは竜巻で未知の国へ飛ばされる。カンザスに帰るため脳のないカカシ、心がないブリキの木こり、臆病なライオンと協力。魔法使いオズがいるエメラルドの国を目指す。テーマとしては「青い鳥」や「アルケミスト」と同じ。偉大なオズの正体とは?文字情報なのに、読者には異世界の鮮やかな色が見えるはず。1900年に出た作品だが、普遍的なテーマで今後も読み継がれることは間違いない。誰かを救うためなら嘘も必要。

2019/09/30

優希

昔映画で見たことがあるので、ストーリーは知っていましたが、本を読むのはおそらくはじめてです。ドロシーと出会った仲間たちの旅の物語。皆が孤独な想いを抱えていて、旅の中で絆が生まれていくのが印象的でした。カカシ、ブリキの木こり、ライオンと皆叶えたい望みはあるけれど、それらは実際に持っていることを気づいていないんですね。オズはそれを形として与えることで気づきを導いているのだと思いました。足りなかったのは自信だったんですね。大人になって読んだからこそ色々気づきのある物語でした。

2016/05/22

ケイ

子供の頃に大好きだった「オズの魔法使い」 子供の私に強烈に印象を残したカンザスと言う町。15年ほど前にカンザスシティに旅行に行ったときに、土産物屋さんでいくら探してもオズ関連グッズが見つからなくてがっかりして帰ったのだった。読み返してみると、ミシシッピ沿いでなく、もっと西が舞台なのかもしれない。テレビや人形劇、絵本など、知ってるのはそれ用にデフォルメされたのばかりだから、きちんと読めてよかった。昔も今も、かかしが一番好きだなあ。

2015/08/13

けいご

たまたま会社の同僚と話の中で「オズの魔法使いってどんなストーリーだっけ?本の名前は知ってるけど...」とみんなうろ覚えだったので「よし!ちゃんと読んでみよう!」と思い手に取りました★なりたい自分の姿なんていつでも自分の中にあるけども冒険(経験)を重ねる事で自信へ繋がっていくものだよ?と言われた気がしましたw後、時には現実を忘れ深く考えずに物語と純粋に向き合う事も大人には必要なのかもしれないとも思いました★ある意味本を読むって事の原点みたいなもの?を少し思い出せた気がしますw

2021/09/20

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