サンタクロース少年の冒険 (新潮文庫)
サンタクロース少年の冒険 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ぶち
『オズの魔法使い』の著者によるサンタクロース誕生の物語です。サンタクロースがどのようにして誕生したのか、なぜ不死なのか、なぜトナカイのソリでおもちゃを配ることになったのか、煙突から入る理由は、靴下にプレゼントを入れる理由は、クリスマスツリーの由来は.....キリスト教や宗教色を排した新しい解釈による、楽しく、そしてハッピーになれるファンタジーです。100年も前に描かれた物語が長い時を経て日本の子供たちに届いたクリスマスプレゼントのような本です。表紙の可愛らしい絵と挿絵は、『大家さんと僕』の矢部太郎です。
2019/12/24
はっせー
クリスマスや童話・サンタクロースが好きな人にぜひ読んでほしい!すなわちそれは皆さんにぜひ読んでほしい本になっています!サンタクロース誕生をまとめた本になっていて読みやすい。読みやすいだけではなく優しくて皆さんを笑顔にする魔法がかかっている気がします。この雰囲気はクリスマスマーケットに行ってどれも可愛い過ぎてテンションが上がっているそんな感じと似ている気がする。サンタクロースという魔法がかかるクリスマス。年に1度のためにこんなに盛り上がるものは他にない。そんなクリスマスの本を読めて本当に良かった!
2022/12/24
★Masako★
★★★★「オズの魔法使い」の作者が、サンタクロースの生涯を温かく優しく描いた作品♪不死のものたちが住む森に捨てられていた人間の赤ん坊。彼は「クロース」と名付けられ、美しいニンフに育てられる。ある日初めて人間の厳しい暮らしぶりを見て、森を出ることを決意。「人間として人間の子供たちの幸せの為に努めたい」クロースはまずおもちゃを作り始めた…クロースがなぜサンタクロースと呼ばれるようになったのか、なぜクリスマスイブにおもちゃを配るようになったのか、沢山のなぜの答えがここにある♪ほっこりと心が温かくなる素敵な本♡
2020/12/20
優希
サンタクロース物語ですが、とても愛らしいです。妖精に育てられることから夢がありますね。だからこそクロースは、厳しい中にいる子どもたちに夢を配ろうとしたのだと思いました。子供たちへのプレゼントのような本ですね。
2023/05/06
えみ
『オズの魔法使い』の作者が描くサンタクロースの知られざる情愛物語。幸せと笑顔を守る為に生まれたクロースの存在は、見返りなく捧げた「優しさ」を一冊の本に包んでクリスの贈り物として子供たちに贈ったライマン・フランク・ボーム、その人なのだろう。因みに物語へ更なる彩を添えたのは矢部太郎氏のカバー装画。温もりが伝わってくる物語に、ほっこりするイラスト。暗く寒さの厳しい夜、明るく暖まった部屋の中で子供たちが胸をときめかせながら読む。こんな平和の象徴みたいな光景がクロースの願い、ひいてはライマンの祈りなのかもしれない。
2024/11/05
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