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半島の密使(上) (新潮文庫 シ 41-1)

半島の密使(上) (新潮文庫 シ 41-1)

半島の密使(上) (新潮文庫 シ 41-1)

作家
アダム・ジョンソン
Adam Johnson
佐藤 耕士
蓮池薫
出版社
新潮社
発売日
2013-05-27
ISBN
9784102181812
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半島の密使(上) (新潮文庫 シ 41-1) / 感想・レビュー

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ミカママ

【原書】んー、orphanって、orphanageなんじゃないの?んだし、どうして主人公を孤児院出身の設定にしたのか?...いや、書きながら気づいた!そっか、実の母親が...だからか。彼の祖国、そして独裁者への想いを表現するモチーフなんだわ。この冒険譚が、下巻(原書では1冊)でどうなるのかお楽しみ。邦訳の装丁で大損してる気がするが(笑)、恐れていたほど読みにくくはない。

2017/08/17

河内 タッキー

限りなくノンフィクションに近いフィクションなのか、ノンフィクション風のエンターテイメントなのか?著名な賞を受賞していることから前者を期待したが、どうやら後者のようだ。しかし、そうだとしても非常に楽しめる。主人公はアメリカのドラマに出てきそうなタフなヒーローで、弱者が巨大な権力に立ち向かうところは、いかにもではあるがワクワク感はあるのではないか?

2013/07/13

ロドリゲス

北朝鮮をかなりガチで題材とした小説を出して大丈夫なのか、と思うほど過酷かつ閉塞的な様子をリアルに表している。行動・言動の一挙手一投足に注意を払いながら臆病に暮らしている様などはノンフィクションのようにもみえる。主人公が下巻ではどうなっていくのか楽しみ。★★★★☆

2017/04/05

かんやん

第一部は北朝鮮の工作員の話が淡々と続き、少々退屈する。フィクションとはいえ、日本人拉致のエピソードが心底腹立たしい一方で、工作員からみた日本の風景は興味深い。また、漁船に乗り込んでの無線傍受の任務で、女冒険家や衛星の無線に聞き入る挿話は、国家に人生を奪われた男の自由への渇望を間接的に表現して、切ないほど。第二部になり、物語が急展開するのだが、何が起きたかをぼかして、読者を引っ張るのは、ピューリッツァー賞受賞作にしてはあざとくはないか。真相が気になるのは確かだが。

2016/05/31

わたなべよしお

予想外になかなか面白い。北朝鮮に住む人が世界を、そして生活、人生をどんな風に感じているのか、少し分かったような気になる。もちろん、フィクションなので、作者の想像が入ってはいるだろうが、実にリアルに描かれている。半分まで読んだが、主人公がどうなるのか、どんなストーリーが展開されるのか、全然、予想できず、思わず引き込まれている自分がいた。

2013/05/31

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