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デスペレーション 下巻 (新潮文庫 キ 3-24)

デスペレーション 下巻 (新潮文庫 キ 3-24)

デスペレーション 下巻 (新潮文庫 キ 3-24)

作家
スティーヴン・キング
Stephen King
山田順子
出版社
新潮社
発売日
2000-11-01
ISBN
9784102193242
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デスペレーション 下巻 (新潮文庫 キ 3-24) / 感想・レビュー

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W-G

なるほどこの時期のキングってこういう感じなのねというのが、解説まで読み終わってようやく腑に落ちた。キリスト教圏ならではというか、あまり日本人にはピンとこない世界観。神対悪、もしくは神々の争いみたいな展開になると、途端に怖くなくなる日本人は私だけだろうか。下巻になって多少は物語に動きはでてきたものの、宗教臭プンプンの禅問答じみた文が多い。流石のリーダビリティではあるし、伏線の回収も上手いけれども、今自分が読みたいキングはこれではなかった。『レギュレイターズ』も読むつもりではいるが、間に別作品を挟むかも。

2024/07/24

goro@80.7

寂れた炭鉱町で掘り起こされた邪悪なるものとの闘い。何度も神は残酷と出てくるけどまさしく理不尽で何で私が!と思う場面は現実でも出てくる事をキングはこれでもかと畳みかけてくる。倒れてゆくものたちへの悲しみのなかでも生き残る闘いは続くのだ。やはりここはジョニーに肩入れしてしまう。最後がねカッコいいわ。「レギュレイターズ」も読まねばなるまいのう。

2023/09/27

志田健治

大大大満足です。初期のキングに戻った!というサプライズと感動がこの本には詰まっていました。デヴィッド少年と大人たちの位置付けなんかは『呪われた町』を彷彿とさせましたし、戦うべき相手は『It』とのつながりを連想してしまいます。特に僕は神の解釈が好きです。神に翻弄され、理不尽に打ちのめされる人たちをジョニー・マリンヴィルの最後の言葉が救うような気がします。それに対するデヴィッドの答えも素晴らしい。うん、いろいろ暴力とお下劣とおぞましい世界で責め立てられましたが、テーマはとても美しいものでした。ドラマ版も期待!

2016/10/11

richiy

キングの作品は後味が悪くないので安心して読めます。もっとも、劇中は恐ろしいことこの上ないのですが。とくに「デスペレーション」は想像したくない場面の多いこと(笑)。それでもデヴィッドとマリンヴィルのやり取りには目頭が熱くなってしまった。本書とリンクしているバックマン名義で書かれた「レギュレイターズ」も読んでみたくなりました。

2015/06/21

言言

あまりにも多くの人が死にすぎて何がハッピーエンドか分からないけど、きっとこれが一番の解決法だったんだろうなぁ。そうだろ、ディビッド?そうだろ、マリンヴェル(はぁ…)なんだか1ヶ月使って上質で素晴らしい映画を一本見た感じです。それにしてもキングはすごい。凄すぎる

2016/11/29

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