ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈上〉 (新潮文庫)
ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈上〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
この第5巻は非常に読むのに楽しみにしていました。6年のブランクののちに書かれたもので、キングはかなり「7人の侍」にインスパイアされたようです。この巻では、双子が生まれると必ずその片割れがさらわれてしまう村の話が出てきて、この主人公たちはこの村でとどまることにします。
2016/07/14
Tetchy
カーラ・ブリン・スタージスに訪れる災厄を読んで『IT』を想起した。この悪夢の寄り戻しというのはキング作品のテーマの1つである。子供の頃の怖い思いや虐めといった負の記憶や歴史を乗り越えて人は成長し、大人になっていく。その時は地獄のような日々だっただろうが、長じてみればそれをバネに成長し、今となっては思い出となるが、キングはそんな美談で済ませず、その時の悪夢は大人になっても、老いてなお直面する苦難であると我々に突き付ける。それは誰しもが持っている原初的な恐怖だろう。もうあの時の自分に戻りたくないというのは。
2023/11/11
市太郎
第5部のはじめはカーラという村から。「狼」とか「雷鳴」とか意味のわからない単語が出てくるが、7人の侍(アメリカだから荒野の7人かな)的な物語が展開。一方ガンスリンガー達は旅を続けながらこれまた摩訶不思議な体験をする。「トゥダッシュ」って何なのか良くわからないがこれも中巻以降に明かされるのだろうが、またもやニューヨークに飛ばされる。またそれと同時に行われるスザンナの奇行(第4の人格の誕生)が今後の展開にどう影響してくるのか興味の尽きない上巻だった。第4部よりは格段に面白くなっているので長いが頑張りたい。
2014/06/04
ぐうぐう
「このシリーズを書き終えるには、私はこの先、300年生きねばならない」『ダーク・タワー』を書き始めた当初、キングはそう断言していた。ライフワークとしての意気込みが感じられる言葉だが、壮大すぎる物語へのそれは正直な気持ちでもあったのだろうし、寿命が尽きるまで書き続けるのがライフワークだという考えもあってのことだろう。第4部『魔導師と水晶球』が刊行されたのち、6年もの沈黙を経て発表されたこの第5部から完結巻である第7部は3年ほどの間で立て続けに出版され、結果的に『ダーク・タワー』は300年ではなく、(つづく)
2020/06/26
あっちゃん
双子の一人をさらわれてしまう村での悪者退治編?この設定が少し好み(笑)しかし、度々、ニューヨークに舞い戻るので、話は進まない!スザンナが気になる!そういえば、相手がエディとは限らなかったんだ!忘れてた…
2016/11/27
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