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燃える男 (新潮文庫 ク 5-8)

燃える男 (新潮文庫 ク 5-8)

燃える男 (新潮文庫 ク 5-8)

作家
A・J・クィネル
A.J.Quinnell
大熊栄
出版社
新潮社
発売日
1994-12-01
ISBN
9784102205082
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燃える男 (新潮文庫 ク 5-8) / 感想・レビュー

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absinthe

面白かった!生きる希望を失った男が護衛を引き受けたことがきっかけで少女と心を通わせ友情をはぐくんだ。少女が惨殺される第一章、怒りの復讐となる第三章は必見だが、中間の平和な第二章が特別に話を引き立たせる。凡百の小説では主人公は敵に怪物に時間に急き立てられて行動する。本書では復讐に関して命令も受けておらず契約もなく、口約束すらしていない。平和な第二章で終わらせることもできたが彼は復讐の道を選んだ。

2022/01/12

くたくた

かつて超一流の傭兵だった男が燃え尽きて人生の斜陽をむかえつつあったとき、親友に勧められて少女のボディーガードを務めることになる。といっても、腕を期待された訳ではなく保険対策のお飾りとして。しかし警護対象の少女に絆され、次第に彼は生きる意欲を取り戻していく。少女との心の交流が鮮やかなだけに、その後の展開が辛い。彼女は誘拐されて死に、クリーシィは銃撃戦で瀕死の重傷を負う。傷を癒やしてするべきことは一つしかない。クリーシィがあまりにも無双なので、途中でもうこれ、読まなくても良いんじゃないか?という気になるが。

2021/05/23

うわじまお

二十数年ぶりに再読。やはりクリーシィはかっこよかった。元傭兵が繰り広げる、愛と復讐と友情の物語。A.J.クイネルのクリーシィ・シリーズをまた読んでみようと思う。まだ読んだことがない人はぜひ! 

2018/08/10

i-miya

2014.02.09(02/06)(再読)A.J.クィネル著。 02/06 (解説=大熊栄) 処女出版から14年、この断り書き、生きる。 英北部出身、60歳、外人部隊傭兵経験あり、「いま、マルタ島ロゴッツオ島に住む」 クリシーや、ディヴィッド・マンガー。 ビアフラ、アンゴラ、キプロス、ボルネオ、ベトナム、ローデシア、イラン、イラクで局地戦体験。 経験主義の国、イギリスの作家。 『燃える男』ミラノ、バチアス、パルモアと軽快なテンポで場面、転換。 誘拐、傭兵、マフィアというテーマ。 ミラノで発生する誘拐事件。

2014/02/09

タツ フカガワ

酒に溺れ生気を失った眼、これがあの伝説の傭兵クリーシィかと親友グィドーは驚く。彼はクリーシィを立ち直らせようと富豪の11歳の娘ピンタのボディーガードの仕事を紹介する。クリーシィがピンタと心を通わせていくとき、彼女が誘拐され、凌辱されて死亡する。瀕死の重傷を負ったクリーシィは、事件の実行犯はもとより指令を下したマフィアのトップへの報復を誓う。クィネルのデビュー作にてクリーシィ・シリーズの1作目は、これぞ冒険小説というハラハラドキドキ連続の展開。たぶん30年ぶりくらいの再読ですが、いまも鉄板の面白さでした。

2021/09/23

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