聖ウラジーミルの十字架 (新潮文庫 ア 14-6)
聖ウラジーミルの十字架 (新潮文庫 ア 14-6) / 感想・レビュー
absinthe
アクションは控えめ。活劇ではなく歴史を描いている。登場人物は国際関係の隠喩にもなっており、慎重に計算されて書かれている。 主人公は飲んだくれに落ちぶれた元ウクライナの民族主義活動家で、その妻はロシア人。物語の中で夫はかつての誇りを取り戻そうとする。ウクライナとロシアというと、ニュースでは戦力でねじ伏せるロシアばかり強調されるが、民族の誇りを取り戻したいウクライナと未練がましいロシアという、力関係では割り切れないご当地事情が読める。
masaru
☆☆☆☆ 図書館のリサイクル本の中からいただいて来た本。かなり面白かった。わりと最近のロシア情勢を背景としたスパイ物語。歴史ミステリーとスパイがらみの事件、随所に美女も登場する。ダン.ブラウン的な雰囲気もあり、映像化しても面白くなりそうな物語。
2015/10/25
きゆやすか
「女性情報部員タビナ」がなかなか面白かったのでこちらもおためし。
2011/07/05
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