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ストーン・シティ 上 (新潮文庫 ス 14-2)

ストーン・シティ 上 (新潮文庫 ス 14-2)

ストーン・シティ 上 (新潮文庫 ス 14-2)

作家
ミッチェル スミス
Mitchell Smith
東江一紀
出版社
新潮社
発売日
1993-08-01
ISBN
9784102365021
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ストーン・シティ 上 (新潮文庫 ス 14-2) / 感想・レビュー

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*maru*

飲酒運転で少女を轢き殺し、約二千人の凶悪犯が収容されている刑務所に服役中の元大学教授バウマンが主人公。暴力やドラッグが蔓延する所内で起きた連続殺人の捜査をする羽目になったバウマンは無事、犯人を突き止めることが出来るのか…という内容。ひたすら刑務所案内的な内容が続き上巻の終盤でやっと物語の本題に入るわけだが、本題に入る前がすでにえげつない。同性愛、疑似夫婦、囚人組織、殺人、そして殺人。残虐性や絶望感、監獄もの特有の息苦しさ。ハードな内容なので読むのに時間がかかったが面白い。気合いを入れて下巻へ。

2018/09/18

Small World

丸々刑務所を舞台とした作品といえば、キングの「グリーンマイル」ぐらいしか思い浮かばないのですが、監獄というより無法地帯って感じです。周りが凶悪過ぎて、ちょっと悪いぐらいの人は相対的にいい人に見えてしまうという錯覚。主人公の捜査は始まったものの、大きな動きがないまま下巻に突入します。

2019/09/10

三木

これ本当にアメリカ刑務所の実情だったら相当すごいなあ…。めちゃくちゃスリルに溢れててどこぞのゲームの設定みたい。で、誰が主人公でもおかしくないぐらい登場人物ひとりひとりが濃い。カズンズがいじらしくて好きです。

2011/02/04

おくちゃん

再読です。初読は20年前かな。結末忘れてます。読み始めたら止まらない。睡眠不足になる。これから下巻、楽しみです。

2019/03/04

DK

本書が優れている点は決してミステリ的の部分ではなく、この社会の縮図である刑務所の描き方にあり、そのリアリティが凄まじい。刑務所内での連続殺人事件を捜査する羽目になった主人公があまりにも悲惨な経験をするだけに多少なりともカタルシスを期待していたので、最後の最後までダウナーな展開を続けた上の、この救いのないラストには衝撃的で、刑務所という不条理な世界の象徴として非常に印象的だった。これもまた後の囚人に語られるエピソードのひとつになるだけなのだろう。

2012/01/26

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