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ケロッグ博士 (新潮文庫 ホ 12-1)

ケロッグ博士 (新潮文庫 ホ 12-1)

ケロッグ博士 (新潮文庫 ホ 12-1)

作家
T. コラゲッサン・ボイル
T.Coraghessan Boyle
柳瀬尚紀
出版社
新潮社
発売日
1996-09-01
ISBN
9784102494011
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ケロッグ博士 (新潮文庫 ホ 12-1) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

読後に大きなため息を漏らしてしまった一冊でした。何故かというと、ようやく読み終えた・・・だけ。とにかく650ページの長丁場で苦手な外人作家さんだからだと思います。コーンフレークのケロッグ博士の話で、博士の療養所での過酷な治療法がメインの話で抱腹絶倒という触れ込みなんですが、全く笑えませんでしたね。何故だか読んでいても頭の中に映像が浮かばないんですよね。なので、ただ字面を追っていただけで終わってしまった感がありました。映画の方が良さがわかるような気がします。読メ登録後、記念すべき300冊目の本でした。

2016/11/13

Willie the Wildcat

事実は小説よりも奇なり ・・・。突き詰める思いが、時に愛情をも超える瞬間。背中合わせの欲深さと羞恥心。エレナーへの不変のウィルの愛情が数少ない救い。心の余裕というか、良い意味でのいい加減さも人生には必須のスパイス!信念を貫いた博士は、ある意味であっぱれかもしれない。対照的なチャーリー。恩を仇で返すかの如くのパー=フォ社の顛末。結果論としてのビジネスの成功も、心の痛みを癒すことができない。これもアメリカン・ドリームの一種なのかもしれない。それにしても読み疲れる一冊・・・。(汗)

2016/01/17

秋 眉雄

主要登場人物たちの誰もが年齢性別大小の違いはあれ、『自分のルールから決して外れない』、『融通がまるで利かない』というタイプの人間ばかりだからでしょうか、読み進むにつれてどんどん疲れてきます。そんなわけで「この調子であと400ページもあるのか!」「まだ300ページも!半分もいってないのかよ!」なんて感じでした。が、面白くないのかと言われれば全くそんなことはないので結果的に『面白いけど疲れる』というダラダラとした読書になってしまいました。『血の雨』が凄くよかったので、僕的にはコラゲッサンは短編かと思います。

2018/04/08

三柴ゆよし

なにがいやといって、いわゆる健康教の狂信者と同席するほどの苦痛はないと思っている。そのため、本書で披歴されるブラック・ジョークの数々には大いに溜飲を下げた。サナトリウムでのスプラッタじみた日常や、ケロッグ博士とその信者の奇矯な言動を、邪悪な笑みなしで眺めるのは不可能だろう。科学と健康のみだれ撃ちに翻弄されまくる、われらが健全なる主人公ウィル・ライトボディーの活躍(?)も必見だ。肉を喰らわずして、酒を呑まずして、なんとする。

2010/12/15

志ん魚

コーンフレークの発明者にして、20世紀初頭の「健康の教祖」ケロッグ博士。彼の「サナトリウム」での金持ち健康オタクたちの生活と、奇抜な生物学的療法(笑えないものもある)の数々。そして当時の健康食品戦争の狂騒に乗じて成り上がりを目指す若者の数奇な運命。。。コラゲッサン・ボイル&柳瀬訳の軽妙でギャグ満載の語りがすごくよかった!

2009/10/28

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