漫画の時間 (新潮OH文庫 9)
漫画の時間 (新潮OH文庫 9) / 感想・レビュー
阿部義彦
いしかわじゆんの漫画評論集。晶文社の単行でまず読みました。私が若い頃はよくいしかわじゆんの漫画にはお世話になりました。パンクドラゴンしかり私の漫画遍歴のギャグの2大柱は彼と吾妻ひでおかも知れません。いしかわ先生というと「マンガ夜話」での活躍ばかりで肝心の作品はよく知られてないのが大変歯がゆいです。(まあ、ヒット作は無いから無理も無いが。)この本は、そこそこ売れて当時は画期的に話題にもなり、新聞にも良く取り上げられました。敢えて好みでない作品も分け隔てなく、紹介しており、大変間口の広い評論集です、名著です。
2015/07/11
のりたま
こんなにたくさん紹介されている漫画の中で、一番衝撃を受けたのが、田亀源五郎さん…。他にもいろいろ興味のある漫画があったのに。いしかわさんの解説の熱量がすごくて(そう感じました)…。うう…しかし、どーしても手に取る勇気は出ない。インパクトだけで終わりそう。これは店頭で買うにはかなりハードな作風だな、と思った。全く別ものだけど、BLを思い出した(双方の愛読者の方々、本当にすみません)。同性愛者であるという共通点はあるけど、相反する感じ。当たり前ですが、全く違う。BLはたぶん女性向けだけど、これは…。
2014/10/08
ヒコ。
そうそう、動いてないなと思ってたんです、池上遼一さんの絵。あと、とり・みきさんの才能に対して「怖い」と表明していたのが印象的(大概の漫画家に対しては、努力すれば追いつけるという自信がその裏づけにあるという大言壮語っぷりもいい)
2011/05/11
ねぎとろ
マンガ批評も現在では質量ともに充実してきたので、その水準からみると薄味かも。でもこれが原点の一つ。
2011/01/14
あなた
冒頭のいしかわじゅんによる「コマ論」は漫画家ならではの視点でおもしろい。このひとのウリってマンガ業界にくみしていながら、漫画家に対して悪口たたいてる点である。岡田はマンガ業界にくみしてないし、夏目はそんなけんかふっかけるようなことしないし笑
2009/07/09
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