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妖怪馬鹿 (新潮OH文庫 73)

妖怪馬鹿 (新潮OH文庫 73)

妖怪馬鹿 (新潮OH文庫 73)

作家
京極夏彦
出版社
新潮社
発売日
2001-02-01
ISBN
9784102900734
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妖怪馬鹿 (新潮OH文庫 73) / 感想・レビュー

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Tetchy

1999年に企画された京都合宿の妖怪座談会を纏めたのが本書。ふざけながらも博覧強記の面々が集っているだけあってその内容には思わず頷いてしまうような説や論考が開陳される。まずいきなり京都へ向かう新幹線の名前「やまびこ」も「こだま」も妖怪の名であるのに笑った。得体のしれない物や事、そして奇怪な動物などを腑に落ちさせるために生み出した日本独特な考え方が妖怪なのだとよく理解できた。しかし合間に挿入される京極氏による1ページ漫画の数々が既存の漫画家のパロディなのだが、全てオリジナルとほとんど遜色ないのに一番驚いた。

2024/08/29

優希

妖怪好きの3人と進行役による対談集。まさに妖怪馬鹿というのに相応しい妖怪語りが面白かったです。他にも時事ネタやエンタメまでその話は幅広いものでした。京極さんによるパロディ画も対談を盛り上げていると思います。その画力は本家の漫画家に引けを取らないものでした。

2018/04/30

はらぺこ

気軽に注釈を読んでしまうと本筋をどこまで読んだか見失う。マンガが文章の途中に入ってるのでタイミング悪い。パロディーマンガは本物の作者が描いたのかと思うほどの出来でした。

2016/12/29

Tanaka9999

2001年発行、新潮社の新潮OH!文庫。妖怪談義の座談会だが、馬鹿な話も多い。その中に真面目な話も混じっているわけで、その分読みやすくなっているといえる。おそらく通常の座談会だと8割方割愛されるような脱線した話を、そのような効果を計算していれたのだろう。そのため分量は若干多め。

2023/09/05

佐倉

妖怪軍団の実に楽しそうでマニアックな雑談放談対談が展開していく。多田と村上の出会い(コミケの会場でほぼ初対面のサークルに「これ置いてよ」と言い出す多田!)、水木会で撮ったホームビデオ編集の縁から水木のアシスタントにまで誘われる京極、水木による世界妖怪会議の発足のドタバタと三人の交差などの回顧録がまず楽しかった。三人としては水木という伝説との出会いの話をしているんだろうが、この三人が伝説染みて来ている。話は次第に妖怪の定義や都市伝説との違い、創作妖怪の取り扱いの違いなどへ。個人的に第六章が興味深かった。

2024/04/21

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