正義の見方: 家族の危機・宗教・天皇制・快楽殺人 ラジカルな論争のススメ (新潮OH文庫 83)
正義の見方: 家族の危機・宗教・天皇制・快楽殺人 ラジカルな論争のススメ (新潮OH文庫 83) / 感想・レビュー
白義
宮崎哲弥の単著デビュー作。夫婦別姓論を家制度を強化するものだと論難し、オウムを教理レベルで批判しながら、同時に日本仏教全体も批判すると、若書きの乱暴さが目立つ中にも論争に新機軸を打ち立てようとする熱気に満ちた文章が多い。小泉今日子から見る80年代論、戦無世代の戦争責任論は今でも重要だが、最大の傑作は皇室論争で、そもそも明治以来から続く南北朝正統性問題を指摘したところだろう。ただし、今では勢い任せ、テンション任せのハンパな部分も見える。当時ほど左右図式が自明でなく、挑発の部分が失効しているからだろう
2012/10/09
Y.T
☆☆☆
2015/10/05
うたまる
「今日まで普通の人が結婚生活を維持してこられたのは、愛情の力の支えばかりではなく、外在的な規範力が作動していたためである。その規範力が衰弱しきったことが、今日の”家族の危機”状況を現出させているともいえる。」
nemuri
単なる芸能人まがいの評論家と思っていたが。
2009/04/20
tooka
今やテレビで活躍する著者の処女作。
2008/06/06
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