東京少年昆虫図鑑: むしとまちをめぐる46話 (新潮OH文庫 105)
東京少年昆虫図鑑: むしとまちをめぐる46話 (新潮OH文庫 105) / 感想・レビュー
ホークス
2001年刊。1956年生まれの泉麻人氏が、子供時代に東京で出会った虫のミニ図鑑。46種それぞれにエッセイと美しいイラストが添えてある。文章は穏やかで時々ちょっとクール。なんて事ないディテールが5歳下の私には懐かしい。落ち着いた和服のようなアカタテハを静かな路地裏で度々見た話。昔はたくさん居たアゲハの翅がハッとするほど上品だった話。町中でもシオカラトンボを見られる場所が結構あった話。マンションに引っ越す前は、カナブンやカマキリが窓から飛び込んで来ていた話。著者のオタク心は虫によって養われたようだ。
2022/07/24
つちのこ
2001年購入。何度も再読を繰り返している大好きな作品。昭和30年代生まれの男子は、みんな虫好きだった。食事中に電灯めがけてドウガネブイブイが飛び込んできた話とか、俗に「便所コオロギ」と呼んで嫌ったカマドウマなど。身近な虫の話をノスタルジックに語る文章もいいが、何といっても驚くほど精密に描かれた安永一正氏の絵が最高。これを眺めるだけでも損はしないはずだ。(2007.2記)
2007/02/18
はえ太
おなじみの昆虫たちをめぐるエッセイ集。イラストも美しい。
むん
昭和40年代初頭の下落合がこんなに虫がいたのかと羨ましくなりました。安永一正さんのボタニカルアート調の挿絵が素晴らしい。
2012/10/23
いわさんたろう
泉麻人さんって本当に子供の頃のことをよく覚えてますよね。同年代なのにほとんど何も覚えていない。
2007/07/23
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