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いつかX橋で

いつかX橋で

いつかX橋で

作家
熊谷達也
出版社
新潮社
発売日
2008-11-01
ISBN
9784103001522
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いつかX橋で / 感想・レビュー

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しいたけ

祐輔の見た仙台の空に降る空襲は、あまりに美しかった。その後の悲惨さとの対比がつらい。火傷を負った妹を背負い駆け回る祐輔。敗戦後もまた生き抜くために駆け回る。どんな時代にも愛があり夢がある。信じるものを失ったあとも、人は何かを信じようとする。必死で生きようとした祐輔たちが、まだ少年少女であったことが切ない。混乱の時代、日本のいたるところにこんな悲しく儚い夢があったのだろう。

2016/11/07

Yuna Ioki☆

1265-468-59 熊谷達也作品初読み。戦争が残した爪痕が起こした悲劇のストーリー。幸せをつかむまであと一歩で閉ざされる未来。なんとも救いがなさすぎる物語でした(´∀`;)

2015/10/29

zanta

20/1/16/2016 なんて哀しい物語。戦争後の混乱期、孤児になった人たちにはこんな過酷な生活が実際にあったのだろう。皆魅力的で、それだけにこの理不尽さが堪らない。せっかく幸せになれそうだったのにと、本当につらい。関わりたくなければ関わらずにいられる現代はそれだけでもいい時代なのかもしれない。

2016/01/16

シュラフ

あまりにクサすぎる展開だったので読後しばしフリーズ。敢えて言えば、熊谷達也はキラいな作家ではないのでなんだかとてもこの作品は残念というのが正直なところ。戦争の多くの悲劇の中で、独りぼっちになってしまった青年はいただろう。でも戦後の主人公の生き方はあまりに青くさすぎてついていけない。また、戦後にパンパンになってしまった淑子の悪ぶりもまったく板についておらず違和感あり。みんなもっとしたたかに生き抜いてきたんじゃないかな。熊谷達也は登場人物に対してわりと淡泊なところがあるのは理系の作家ということゆえだろうか。

2015/11/23

今夜は眠れない

終戦後の仙台。混乱の中での偶然と必然の出会い。第五章が衝撃的だった。なんとも・・・切ない。

2015/01/05

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