審議官: 隠蔽捜査9.5
審議官: 隠蔽捜査9.5 / 感想・レビュー
starbro
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 隠蔽捜査シリーズは全作品読んでいます。 今回は、0.5なのでスピンオフ短編集第三弾、相変わらずの面白さ、オススメは、表題作『審議官』&『非違』です。竜崎の後任、藍本署長の美貌の尊顔を拝んでみたい。 https://www.shinchosha.co.jp/book/300262/
2023/02/26
ノンケ女医長
はっきり言って、何度も読みたい。正義心に溢れ、原理原則を優先する竜崎警視長は、本人が否定しても周囲から全幅の信頼を得ている。大森警察署の幹部は、対応困難な事態に遭遇し、前日まで署長室にいた竜崎伸也を頼った。元部下への即応性と、英断力。心から安堵した大森署警察官たちの表情が目に浮かぶ。とりわけ、今作では竜崎家の妻、娘、息子がそれぞれ主人公として描かれた短編があり、このうえない読み応え。冴子の活躍にも感銘を受けたが、突如見舞われた災禍に対し、父親同様の正義心に基づいて行動した美紀に、強く心を揺さぶられた。
2023/01/22
旅するランナー
竜崎伸也シリーズからのスピンオフ9短編。竜崎さんの妻·息子·娘の話、横須賀での殺人事件「探花」の後日談など、めっちゃ興味深いストーリーが続きます。そんな中で、竜崎さんの魅力に更に惚れてしまうのです。神奈川県警刑事部長に異動した後の作品も是非書いて下さい、今野先生!
2023/06/22
修一朗
隠蔽捜査シリーズのスピンオフ版のこれは3冊目。竜崎さんを取り巻く人が次々とお出ましで楽しい。大森署の面々もさることながら神奈川県警にも大森署時代にさんざんやりあって今は認め合っているという人が登場して来て懐かしいのだ。家族・大森署・神奈川県警とうまく配分してます。原理原則に照らせばやるべきことは整理されてシンプルになる,ので竜崎さんの一言でさぁっと道が開けたように感じるのだ。今回は伊丹さんの出番少なめだったね。次にとっておいたのだな。
2024/03/12
ひさか
小説新潮2019年9月号空席、2017年7月新潮社刊アミの会(仮)惑—まどう—:内助、小説新潮2018年7月号荷物、2020年2月号選択、7月号専門官、9月号参事官、2022年1月号審議官、2月号非違、書き下ろし:信号、の9編を2023年1月新潮社刊。毎度のことながら、全ての話が面白い。竜崎が去った後の警察署の話は楽しい。問題を竜崎に相談するだけで解決するくだりに納得してしまう。そういうことあるあるです。
2023/03/27
感想・レビューをもっと見る