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閻魔の世直し: 善人長屋

閻魔の世直し: 善人長屋

閻魔の世直し: 善人長屋

作家
西條奈加
出版社
新潮社
発売日
2013-03-01
ISBN
9784103003151
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閻魔の世直し: 善人長屋 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

【ひとつ、盗まれて難儀する者へは手を出さぬこと。ひとつ、つとめをする時人を殺傷せぬこと。ひとつ、女を手込めにせぬこと】ご存じ『鬼平犯科帳』池波さんの、真の盗賊のモラル三ケ条。「閻魔に代わって悪業を成敗する‐我ら閻魔のしもべ〈閻魔組〉なり」と名乗り、江戸を仕切る裏の大物たちを次々と斬り捨てる閻魔組。正義の剣を振るう、と信じ込ませたのは大盗賊・月天の丁兵衛に恨みを抱く酷薄非情な悪党・夜叉坊主の代之吉。月天の頭筆頭に、邪魔な裏の大物たちを始末した後、江戸の夜を血まみれの盗みで染める夜叉坊主。一寸の虫にも五分→

2013/11/11

おしゃべりメガネ

『'善人'長屋』シリーズ第2弾で本作は短編連作集ではなく、長篇モノとなりましたが、正直このシリーズは短編構成であってこその作品なのかなと。あくまで個人的な思いですが、長篇だとちょっとダレてしまった感が否めませんでした。登場人物も途中から誰が誰だかわからなくなってきてしまい、ラストもちょっと慌ただしくバタバタとたたみかけてしまった感が残念だったかなと。次読むかどうか迷ってましたが、次は原点回帰で連作集の構成のようなので頑張って読んでみようかなと。みんな、いい味だしてますが「お縫」がちょっとハマれません。

2022/05/15

紫 綺

今回はコメディ要素が少なめ。もう痛快アクション時代活劇!!後半、ハラハラドキドキ、手に汗握るスピード感、結末もほろりとする納得の展開で、大いに楽しめた。善人、加助の出番が少なかったことだけが、残念なところ。

2013/04/09

Shinji Hyodo

なんだか時代物が読みたくて「千年鬼」でいたく感動させていただいた西條さんの物語ならばハズレは無かろうもん⁉︎で手に取る。シリーズ作品だったのですね^^;またもや一をすっ飛ばして二を読んじまったわけですが、ノープロブレムな面白さでした。『善人長屋』と呼ばれる長屋の住人達が全員訳ありの裏稼業でしのぎを立てる…但し、人を傷つけたり、ましてや殺めたりなんて阿漕な真似は金輪際しないのが善人長屋の不文律。そこへ突然現れた血も涙も無い殺人集団『閻魔組』。こいつはエライこった!で始まる長屋総出の大捕物とちょいと恋騒動

2015/10/26

ちはや@灯れ松明の火

人を斬れば罪となり、けれど悪を斬れば天誅となる。浄玻璃の鏡を掲げ刃を振るう閻魔の僕三人衆が、お江戸の町を死屍累々たる血の池地獄に変える。毒を以て毒を制する闇社会、その元締めを殺められれば堰を切るのは自明の理。白か黒か、どちらかに落ち着くほど人は分かり易くはない。裏稼業持ちのお人好し揃い善人長屋、ぬるま湯漬けの不正を憎む町方若侍、表もあれば裏もある。宿敵に絆されるままならぬ想い、騙す標的に芽生えた親愛の情、全き善も悪もない。浄玻璃の鏡に映る小悪党たち、泥水に腰まで浸かりながらも互いを思い遣って生きている。

2013/05/25

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