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噂の女

噂の女

噂の女

作家
奥田英朗
出版社
新潮社
発売日
2012-11-30
ISBN
9784103003526
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噂の女 / 感想・レビュー

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ミカママ

なになになに、これ、面白いわぁ。謎の主人公(?)、美幸がめちゃくちゃかっこいいんだけど、なにせ一切彼女の主観では語られない、という構成がまず楽しい。彼女はあくまでも「噂の女」なんだよね。舞台は岐阜?私も子供の頃1年だけ住んだけど、あの地が舞台の小説って珍しいのでは?やわらかな方言が、よりいっそう物語を魅力的なものにしてます。

2015/02/12

風眠

悪女というよりは、魔性の女。あっさり騙されてしまう男たち。そしてこの女の怖いところは、同性も味方に付けてしまうところ。私はあなたの味方よ的な態度で油断させ、利用し踏み台にして、目的の金品を手に入れ、逃亡。その手口のなんとまぁ、あざやかな事か!と逆に感心してしまうほどだ。ひとりの「噂の女」を軸に、地方都市ならではの閉塞感とか、しがらみという名の癒着や不正が浮き彫りになっていく。女の噂をしながらも、実はその女の悪事に乗っかっていたのではないのと思うくらい、ズルばっかりの社会構造と、人々の利己が描かれている。

2014/02/15

kishikan

おおぅっ!奥田さん久しぶりにやってくれました。と僕はyom yomや小説新潮を読んでないので感激ひとしお。ところで、奥田さんといえば、Dr.伊良部シリーズとか、二文字タイトルもの、ガール・マドンナという女性を題材にした小説があるけど、本作も女性の話。それも、したたかだけど何か小気味よい、まさに誰もが興味を持ってしまう女性の話。一番から二番目の話に移る時、アレレこの物語どうなってるの?という感もしたけど、その後は奥田さん節・技炸裂。そして彼女、後半はほとんど登場しない。でも終わってみればやはり噂の女だった。

2013/03/04

ダイ@2019.11.2~一時休止

連作短編集。一人の女性に対する周りの人の対応。結局最後まで噂の女でした。それを表したのが最後の絵って事かな?

2016/06/03

ウッディ

上手い。そして面白かった。地方の街でいつも噂にのぼる女。限りなく黒に近い灰色‥そんな結末も、噂というものの本質かもしれない。けど、全ての登場人物が下衆で嫌な奴ばかり‥人の噂話している時の自分も、そんな嫌な奴かも。。

2017/08/29

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