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罪の轍

罪の轍

罪の轍

作家
奥田英朗
出版社
新潮社
発売日
2019-08-20
ISBN
9784103003533
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罪の轍 / 感想・レビュー

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starbro

奥田 英朗は、新作中心に読んでいる作家です。実際にあった「吉展ちゃん事件」 https://www.bengo4.com/c_1009/n_8091/ をモチーフにした骨太の刑事小説で、読み応えがありますが、主人公、落合刑事の割には、オチがありませんでした(苦笑)TOKYO2020に触発されて執筆したのでしょうか?

2019/10/19

ミカママ

587ページを(寝落ち挟んで)怒涛の一気読み。リーダビリティからいうと今年のベストかも。とにかくやるせない。犯罪の犠牲者がまた犠牲者を生み出す社会。情況や設定はまったく違うし、あちらは完全なるフィクションであるが、最近観た『ジョーカー』が最後まで頭にチラついた。登場人物も多い中、ヤクザの立木や、山谷のドヤ街で頑張る町井ミキ子の存在が好ましかった。

2019/12/15

ウッディ

幼い頃の虐待で知的障害を負った宇野寛治は、故郷の礼文島で窃盗を働き、東京に逃げてくる。お金がなくなると罪の意識なく、空き巣を重ねる寛治は、誘拐事件の容疑者として浮上する。高度成長期、オリンピック直前の東京で起こった誘拐事件で身代金を奪われ、人質は返ってこないという大失態を犯した警察の威信をかけた捜査を描いた長編大作。「吉展ちゃん事件」をモデルにしたフィクションだが、知的障害者の犯罪、警察の縄張り意識と捜査など色々な問題提起があり、社会派小説でしたが、なにより物語としてとっても面白かったです。

2020/07/31

パトラッシュ

がっちり構成された読み応えのある小説だった。五輪へ向け建設ラッシュに沸く昭和38年の東京で起きた誘拐事件を軸に、犯人や刑事や関係者が家族まで巻き込んで走り回る姿は迫力十分だ。貧困と暴力が残る時代背景描写もあり、読んで損のない一級のエンタメであり今年の収穫だが、犯人を継父の虐待による知的障害の持ち主としたのは最近の事件に影響されたのかもしれないが「砂の器」や「飢餓海峡」の犯人像と比べ格落ちの憐れさだし、この時代にパートやスラックスという語を使うのは疑問が残る。警察小説としてはともかく歴史小説としてはどうか。

2019/10/19

うっちー

読みごたえのある作品。重い話だが、動機が‥、こんなことで良いのか

2019/10/13

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