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流れ星が消えないうちに

流れ星が消えないうちに

流れ星が消えないうちに

作家
橋本紡
出版社
新潮社
発売日
2006-02-20
ISBN
9784103007517
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流れ星が消えないうちに / 感想・レビュー

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佳蓮☆道央民

★★★★★★またまた連続で素晴らしい作品を読みました!読んで良かったです♪こんなに人を愛する、死んだ人を忘れられずに、でも生きなきゃならない。めっちゃ切ないけど、めっちゃドキドキして読めました!私は、加地君か、巧君だったら、加地君を選ぶかな。星を更に更に好きになりました!流星群を見たくなった。映画もされてるみたいだから、映画も見たいな。お父さんはどうなったかな?ちゃんと家族戻れたかな?当たり前の日々に感謝しようって思いました。いつも自分は死に目を向けて逃げるから、一回留まって、でも、止まらずにゆったり歩こ

2016/08/12

ぶんこ

もし自分が若い女性だったら、このお話を読んでいると、羨ましくてたまらなかっただろうなと思いました。小学校の頃からの幼馴染との恋愛。気心が知れている相手でもあり、幸せいっぱいの高校生だったでしょう。その相手が海外の旅先で、知らない女性とバス事故に遭い、恋人同士として報道される。傷つき玄関でしか眠れなくなった奈緒子と、親友だった巧。残された二人が付き合うようになって、死んだ加地を忘れられない二人。切ないですが、巧の大らかさが救いでした。お父さんのことに関しては、私は母親よりなので、共感できず。

2016/03/02

くろり - しろくろりちよ

少女が初めて好きになり少年と親友だった彼は、遠い土地で知らない少女と逝ってしまった。いつまでも幸せなカップルとして見守ることができなかった。二人は彼を失って恋人となるが、死んでしまってもなお二人の間にいつも彼が居るまま。それぞれの傷を抱えて、忘れるのではなく全てを憶えているままに、残された二人は手を繋ぐ。切ない、それでも精一杯生きていく二人を描いた恋愛小説。二人が自分を赦し、笑顔で居られるように。大きなストーリー展開はないけれど、静かに愛しい一冊。

2013/05/29

奈緒子と巧と、流れ星のように消えていなくなってしまった加地くんと、どこか歪で、不格好な三角形。かつての恋人を、親友を、簡単に忘れることができるほど器用には生きられない二人が切なくて、愛しい。心の中にぽっかりと空いた大きな穴を埋めるにはきっとたくさんの時間が必要で、もしかしたら完全に塞がることはないのかもしれないけれど。今は加地くんの思い出をたくさんたくさん抱えたまま、それでも、前を向いて。生きていくうちに加地くんの存在は二人の中でゆっくりと形を変えていく。それで、きっといい。切ないけれど、優しい再生物語。

2019/12/15

とろこ

登場する人々が、皆、優しい。そして、少しずつ不器用。哀しい過去を抱える奈緒子。その彼の巧。2人の間には、若くして突然亡くなった加地の存在がある。幼い日からの想い出の積み重ね。親友との大切な記憶。それらは、2人を傷つけ苦しめながらも、時に温かく包み込む。忘れるなんてできない。けれど、時の経過と共に、彼らの中の加地は、その存在の在り方を変えるのだろう。3人で共に生きてゆく…。単なるお涙頂戴的な話ではなく、何か、人生において大切なことを教えてもらった気がする。私は、流れ星に、3人と、奈緒子一家の幸せを願いたい。

2018/08/26

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