空色ヒッチハイカー
空色ヒッチハイカー / 感想・レビュー
ふじさん
秋津彰二、高校3年生は兄から貰った1959年製キャデラックで大切な夏季講習を無駄にし、ヒッチハイカーを拾っては降ろしながら、九州の唐津までの旅をする。隣には、杏子が寄り添い。淡々とした語りで、ヒッチハイの旅の様子が語られ、彰二の尊敬する兄の実像が見えてくる。兄は、東大法学部、国家一種合格、将来を約束された財務官僚の道を捨て、農業の道を選択する。人生選択のイチゴ飛ばし競技後に、兄の語る本音に弟の心は大きく揺れる。彰二には、どんな未来が待っているのか。人生とは?人のとっての幸せとは?問いかけられてる気がする。
2024/03/27
ウッディ
兄が残したキャデラックに乗って、日本列島を西に向かうドライブの途中、ふとしたきっかけで年上の女性を助手席に乗せることになる。川崎から長崎まで、様々なヒッチハイカーを拾いながら、自分のことを見つめなおす旅をする。 さわやかな読後感と杏子ちゃんが魅力的。大好きな一冊!
2016/04/10
taiko
常に目標としていた兄の残した1959年製のキャデラックに乗って、途中で拾った杏子と一緒に、彰二は九州を目指した。道中で出会うヒッチハイカーは、必ず乗せると決めて。18歳の、自分の先の道を見失いかけた青年の、旅立ちの物語。…ヒッチハイカー達のエピソードは、他愛のないものばかり。そのおかげで、彰二本人のストーリーに重きが置かれ、印象深く感じられました。自分が見つけたもの、自分がこれと決めたもの、お兄ちゃんの選択を応援したいと思います。ご家族の反応はどうなのかな、とは気になりますが。→続く
2018/03/18
優希
18歳の夏休みに旅に出るというのが青春を感じさせます。大人になろうとするひと夏が軽やかだと思いました。ポップでクールな冒険小説と言えますね。
2021/06/10
カムイ
キャデラックで神奈川から唐津までのロードノベル、ヒッチハイク達を拾う彰二は杏子を拾う事になる、ま、早い話青春小説、物語を読み進むうちに、浜省の曲が頭の中で鳴り響き、青春時代の甘酸っぱい記憶呼び起こした、彰ニは天才の兄を目標としてたが、兄のキャデラックで唐津までのたびをするが理由がわからず物語後半まで伏せられる、明かされ時は、そうなんだろとは思ってはいたので驚くより笑ってしまった、ケビン・コスナーは私も好きじゃないけど、ファンタンゴは観てみたい。
2019/04/30
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