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鬼怒川

鬼怒川

鬼怒川

作家
有吉佐和子
出版社
新潮社
発売日
1975-11-01
ISBN
9784103011118
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鬼怒川 / 感想・レビュー

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しそゆかりうめこ

嫁入りも戦争も運命も恐ろしい。幼いころ人間は結局繰り返すのかと気づいた時の重いような軽いべっとりした気持ちを思い出した。わかりすぎるようでなにも分かりたくない。チヨに言わせてみれば、子もいねおめになにがわがる!かな。人生と同じように人のやさしさ温もり、きたなさ、嫌なものがたくさん詰まっていて、身体中の血が入れ替わったようにほとんど嫌な気持ちにはなるけど方言や時代に引き込まれた。絹川。鬼怒川。スペイン風邪。機織り。チヨ。三。埋蔵金。

2023/04/24

はちゑ

結城絣を織る村の、チヨが嫁ぐことから始まり、日露戦争と太平洋戦争を女性視点で見たお話です。続きが気になってあっという間に読み終わってしまいました。戦争の暗い面が丁寧に書かれていて、戦争から戻ってきた男たちのその後も切なかったです。

2018/08/07

月夜

戦争はいつの時も 何も生み出すことはなくいつになったら 為政者はそれに気づくのか。一度死ぬ思いをした人間は 畑に種を蒔いて 育てるという生活は できなくなるのか。氏の作品には珍しく 最後まで 救いようのない話だったな~ これも あと何年かしたら共感できるようになるのだろうか。 最後の最後に 二人が穴に落ちたあと 雲一つかかっていない満月があり うつぎ堂の周りが静まり返っている景色が 目に浮かび すごくいい

2013/01/14

だいふく

鬼怒川沿岸の集落で生きた女性の一生を描く。 そこここに混じる方言が没入感を強める。 人を腑抜けにした戦争。腑抜けになった心中に入り込む黄金伝説。 三という漢字は、戦争から帰還する願掛けとしては効力を発揮しましたが、単に帰還するだけでは…それでもやはり、子に対する親の気持ちには感じ入るものがありました。

2021/12/18

るるるん

埋蔵金、当たれば億万長者。でも本当にあるのだろうか? 明治大正昭和を生きた女性の強さを知りました。

2020/07/10

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