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華岡青洲の妻

華岡青洲の妻

華岡青洲の妻

作家
有吉佐和子
出版社
新潮社
発売日
2004-08-01
ISBN
9784103011170
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華岡青洲の妻 / 感想・レビュー

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あん

読書会のテキストだったのですが...嫁姑の大バトルが怖くなり、何度も挫折しながら...なんとか読了しました。嫁姑が、互いに青洲のために自らの体を実験体にして、麻酔薬を完成させるお話です。生命に関わる人体実験の被験台になる事の、不安や恐怖、覚悟はとても想像出来ませんが、それ以上に強烈だったのは嫁姑の確執。そして、自分の研究のために嫁姑の確執に気付かぬ振りをして、それを利用していたと思われる青洲。薄っぺらい感想だけれど、医学の進歩のためにかけた執念が凄いとしか言いようがありませんでした。

2017/02/05

アンさん

ご存知、昭和の女流作家、有吉佐和子さんの代表作。映画化、舞台化もされています。 嫁、姑の確執というには複雑な背景があり、当時の女性のアイデンティティーの発揮にはこういう方法しかないのかなと思いました。解釈が割れる問題作。だから何度も舞台化されるのでしょう。

2023/02/18

えりりん

世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功した、外科医華岡青洲を巡る、その母と妻の争い。江戸の昔から、そしてどこの家も、嫁姑問題は全く変わらないようだ(^_^;)。自分の姑を思いだし、めちゃくちゃ腹立たしかった(苦笑)。

2013/06/03

モーリーン

面白かった。 ドロドロドロンがなかなかだった。 子供の頃に華岡青洲を知った時、「とんでもない奴だな」と思いながら歴史漫画を読んだことを思い出す。今では家業とは業だなと思う。「治ったら皆医者のこと忘れる」のくだり。医療以外もそう。みなその技術力を忘れてくれる。困ったもんだよと少し色々思い出して辛くなりながら読んだ。「なおす」ことって業だ。とりあえずドロドロがドロドロで良かった。

2021/09/12

ちびねこ

華岡青洲の奥様が人体実験で、盲目になった事は何かのドラマで見て知っていたが、ちゃんと読んだことなかった。献身の陰に嫁姑の愛憎。於継の冷ややかな態度が行間から感じるよう。

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