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儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

作家
米澤穂信
出版社
新潮社
発売日
2008-11-01
ISBN
9784103014720
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儚い羊たちの祝宴 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

物語を必要とする儚い者の読書会《バベルの会》が絡む旧家題材の短編5編。閉じられた世界の結末は、どれも味の有る黒さ。口約束は信用しない屋島さんの最終兵器にニヤリ『山荘秘聞』再読の『玉野五十鈴の誉れ』は、やはりお気に入り。悉く狩り尽くされた夢見る儚いアミルスタン羊。供される唇。復活するバベルの会『儚い羊たちの晩餐』じっくり考えれば猟奇的だけれど、不思議と怖さ感じず読み易い。この作品で米澤さん単行本は殆ど読んだはずだけど、つくづく引き出しの多い作家さんですね。巡り逢えてしあわせ。

2011/06/19

mikea

短編集。story sellerで読んだ「玉野五十鈴の誉れ」が米澤さんを追いかけて読もうと思うきっかけで、これだけ久しぶりの再読。独特の重たく冷たい空気感、度々登場するバベルの会、ドキドキしながら読了。怖くて、面白かったです。玉野五十鈴のその後がどうなったのかやはり気になる。

2012/01/20

くろり - しろくろりちよ

「フィニッシングストローク…最後の一撃」にこだわった連作集、と帯で煽られてはファンとしては読むしかないでしょう!※ネタバレ注意※些細な理由で人を殺す。動機だけでもフィニッシングストロークは秀逸。夜が怖い『身内に不幸がありまして』、遺産配分『北の館の殺人』、客人が欲しかった『山荘秘聞』、主人を慮る『玉野五十鈴の誉れ』、退部から『儚い羊たちの晩餐』どれも見事。『玉野五十鈴』はストーリ・セラーで読んだけれど再読の価値有。残酷でいてただ欲求に素直さに驚くべき手法と動機。期待通り。リンクは崩落する会「バベルの会」。

2012/02/13

エンブレムT

『旧家』として名を馳せる上流階級に潜む、仄暗い狂気のようなものが伝わってくる連作短編集。読み終わってしみじみ感じるのが、タイトルと装丁の巧さ!です。まさに絶妙!!お嬢様や使用人の、非現実的な黒い日常にゾクゾクしつつもページをめくる手が止まりませんでした。『山荘秘聞』にはキレイに騙されましたw

2010/03/27

がらは℃

暗黒面、全開という感じの短編集。ラスト一行の衝撃とあるように、物語の読者へ向けたミステリーだったのかなあ。ずきずき染み入る傷みを感じる読後感。

2010/12/21

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