リカーシブル
リカーシブル / 感想・レビュー
hiro
米澤さんの作品は今まで「古典部」、「小市民」シリーズと「Story Seller1~3」の短編3作品を読んでいる。この作品は、単純に「Story Seller2」 の短編「リカーシブル――リブート」を膨らまし長編化した作品と思い読み始めたが、越方ハルカが越野ハルカ、逆巻町が坂牧市と微妙に名前も違っていて、短編とは雰囲気が違った。短編は題名のとおり血の繋がらない母子の‘再起動’の物語だと思っていたが、一方長編はミステリ色が前面に出た作品だった。私も米澤さんがブログに書いているように、ハルカの幸せを切に願う。
2013/05/22
ダイ@2019.11.2~一時休止
最後には伏線が一気に回収されてなるほどと思いますが、この後どうなったのと思わせる終わり方でチョットもやっとする。
2014/05/28
sk4
文庫版『ボトルネック』を思い出させる装丁と、物語前半にこれでもかと重ねられてる【バタフライ効果】の伏線。 おい! 騙したな!ヨネポ!(笑) なんかすごい、なんというか・・・いい話じゃねえか。 米澤さんの作品の中では、最も読後感が良いのではないだろうか? そう思う。 STORY SELLER 2のあの細切れじゃ、わかんないよな〜!
2013/04/21
文庫フリーク@灯れ松明の火
表紙と見返しのリカーシブの説明‐(形容詞)再帰的な。自分自身に戻って来るような。プログラミング言語においては、処理中に自らを呼び出すような処理をいう‐に『ボトルネック』が浮かぶ。読了してみれば、ボトルネックほど残酷ではない。アンソロジー『ストーリーセラー2』で読んだ「リカーシブル‐リブート」私には、スクーターのナンバーの謎解きが記憶に残った物語が、こんなストーリーに変容したことに驚き。途中のタマナヒメ信仰や姥皮の民話に、北森鴻さんの民俗学ミステリーが浮かんでしまう。物語とは別にP201「悉皆 左入ル」→
2013/03/28
らる
図書館で借りました。 たった一人の肉親であった、真面目で自分を大切にしてくれていた父は罪を侵し逃げ、再婚相手の母に連れられ、やってきた町。そこで弟は予知の様なことを言い出し、次々にその後のことを言い当てる。その土地に伝わる、未来が見えて町を救ってきたというタマナヒメ… 言い伝え、弟の予知、友達の言動… 何もかもがおかしい、そんな町で起こる、シリアルでどこまでも作者らしい話。ボトルネックに似た感じな気がしました。 神様がいないことも、天使の様な完璧な人がいないことも、誰よりもわかっていた。
2013/04/27
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