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パーマネント野ばら

パーマネント野ばら

パーマネント野ばら

作家
西原理恵子
出版社
新潮社
発売日
2006-09-28
ISBN
9784103019312
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パーマネント野ばら / 感想・レビュー

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積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★5「だって私達、何にも無いのに愛されたいもん」村でただ1件の美容室【パーマネント野ばら】の物語。女達は恋をして、今日を生きる。明日や未来のためでは無くて…。女が女で無くなる時なんて、生涯無いンだな。どうしようも無く切なくて、どうしようも無くやり切れなくて。それでも、生きていくのも、恋をするのも、悪いもんじゃ無いって思えた。「好き」も「愛してる」も「絶対」もこの世の中には無い物だけど。恋は有るのかも知れない、女には有るのかも知れない。来世が、もしももしも有ったなら、また女に生まれたいと思える1冊でした

2015/12/01

metoo

この漫画を【洋子さんの本棚】から見つけた時は少し驚いたけど嬉しかった。映画「パーマネント野ばら」はじんわりと心に残る映画だったので原作の破壊力に圧倒される。海辺の寂れた街のパーマ屋、農家のおばちゃん達にごっついパンチパーマをかける野ばらさんは、なおこの母で夏木マリ。子連れで出戻った娘なおこが菅野美穂。フィリピンパブのみっちゃんは小池栄子。夫がのたれ死んだともちゃんは池脇千鶴。映画と本作がシンクロし綺麗事では生きて行けない女達が吐くセリフが怪獣の吐き出す光線のように色鮮やかで見惚れる。

2017/05/13

★YUKA★

何だろう、ものすごく涙が出た。私も女だからだろう。彼女たちのパワフルさ、悲しさ、でも強い。なんか、背中を押された気がした。映画も観てみよう!

2015/10/04

林 一歩

狂気という切り口から読み解くと面白い。各々のエピソードは相変わらずの西原節だが叙情性と無頼を共存できる稀有な作家だと思う。

2012/11/28

あつひめ

随分前にこの本を予約して、本を読む前にDVDで映画を観てしまった。どんな風に本は書かれているのか興味津々だったけど、漫画だったとは…裏をかかれたようでいて、ものすごく作者の伝えたいことがストレートに響いてきた。生きる為には男も女も必要なのだ。愛が何よりも必要なのだ。パーマネント野ばらという名前が女の園を思わせる。小さな村の中で女が生き生きと生きるための場所。お互いの心の奥がわかっていて突っ込み過ぎずそっと包み込むような場所。人は誰しも心の中に秘密の恋人を住まわせて生きているのかもしれないなぁ。好みの1冊。

2011/08/06

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