吉里吉里人
吉里吉里人 / 感想・レビュー
山口透析鉄
高校生の頃、家に分厚い単行本(枕になりそう)がありましたので、通学路に読みました。 第2回日本SF大賞受賞はだてではなく、ミニ独立国の自立方法とその挫折までが1時間あたり400字詰原稿用紙75枚だったかの分量で活写されていて、やはり読み物としても十二分に面白く、読書体験として得難いものでした。 医療立国の平和国家は日本の進むべき道だったようにも思います。 猥雑なパワーにも溢れた快作でした。主人公の地位や立場がめぐるましく変わるのも好きでしたよ。
きさき
★★★★☆:授業で。途中まで。笑えた!
2018/05/31
荒野の狼
1981年の小説で、当時は本書から村おこしに、ミニ独立国ブームがおこった。本書の内容は、井上ひさしが理想とするアイデアが随所に盛り込まれたユニークなもの。ゆかりの地は岩手県大槌町吉里吉里駅。私の実家は岩手県盛岡市なので、本書を読むと誇らしい気持ちになったものである。私は学生時代の、ある夏に友人3名を吉里吉里に案内した思い出がある。2012年に有人時代の木造駅舎が解体されてしまったとのことであるが、本書は、私にとっては、懐かしい岩手のあの夏の記憶を思い起こさせる一篇である。
1984/08/04
だけど松本
うんちくが多くて読みだすと必ずといっていいほど寝た。 でも最後まで読んだけど意味わかんなかった。
2017/11/09
ゴリゾウ
東北の一寒村が突如、日本から分離独立した。大国日本の問題を鋭く撃つ、おかしくも感動的な新国家を言葉の魅力を満載して描く大作。『文庫解説目録』#143
1984/07/01
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