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十一ぴきのネコ 決定版

十一ぴきのネコ 決定版

十一ぴきのネコ 決定版

作家
井上ひさし
出版社
新潮社
発売日
1990-04-01
ISBN
9784103023210
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十一ぴきのネコ 決定版 / 感想・レビュー

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ムーミン2号

原作はご承知の通り馬場のぼるさんの『11ぴきのネコ』。そして「決定版」とあるからには、決定版以前もあるわけで、改稿のわけは「もっと普遍的な戯曲にしたい」「骨太のテーマで全体を貫きたい」というもの。前作と比較すれば別の感想も出るのだろうが、絵本に描かれていないラストの衝撃は、すなわち「骨太のテーマ」なのだろう。もともとミュージカルなので、歌と演技があいまった舞台を観たいところだが、文字を追うことの良さはまた別物。決定版のころの井上作品は、溢れ出すぎるほどの言葉の洪水は治まっており、かえって読みやすいものだ。

2020/11/09

purintabetainoo

11ぴきのねこが愛くるしくて愛おしくて愛おしくてたまらなくなります。ラストの悲しいギャップが強烈な印象。その強烈さに一瞬映画「キャバレー」が頭に浮かびました。井上ひさしなのに、かわいいかわいい毒のない話が続くと思ったらとんでもなかったです。心にしみじみとくる大人むけの物語になっていました。

2018/05/27

果実

馬場のぼるさんの『十一ぴきのねこ』をもとに書かれた作品。筆者のおっしゃる通り、ほとんど原型とどめてない(笑) ですが、井上さんらしい、笑えるユーモアに浸れました。 (にしても画像もないし、読んだ人もこんなに少ないなんて……)

2013/06/17

よじ

戯曲を声に出して読んでみよう!とサークル課題になっていたお話。元ネタは馬場のぼるさんの絵本。それを井上ひさし氏の手にかかると…。戯曲だけれどもそれぞれのネコがユーモラスに動き出す。それにしても、衝撃的なエピローグ。時代を映したものだがあまりにも切ない。

2024/02/04

goldius

単なるネコの冒険物で終わったら、子供向けであるが、悲惨な結末を迎え、見事に社会的問題意識の高い傑作へとアウフヘーベンします。

2004/10/22

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