言語小説集
言語小説集 / 感想・レビュー
初美マリン
さすが、記号に焦点をあてたり発想力に脱帽です。
2019/09/05
へくとぱすかる
井上さんは、文字の世界のマージナルな存在としての記号に、大いに興味を持っていたようだ。その結実が最初の短編だろう。以前から興味はあったけれど、創作として結実させた発想力には恐れいる。マライ語をめぐる短編は、言語研究の大いなる落とし穴を指摘している。「なるほど、そんな可能性がありうるのか!」と。太古を見たつもりが、実は……という笑えない話。いや笑いました!
2016/06/24
優希
面白かったです。奇想天外な物語の数々ですが、読みやすい。まさに言葉の魔術師ですね。
2024/07/25
えーち
こういう「言葉」が主題のお話って好きだな。こういうのはドラマとか劇とかでは、表現するのはなかなか難しい。この小説集では、記号遊び、文法的でない文章による意味の破綻、言い間違いによる意味の通らない言葉、そして言い間違いによって異なる意味になってしまう、という色々な言葉遊びを面白おかしく物語にしていて、とても楽しめた。真剣に言葉と向き合い、とことん言葉で遊び倒してる作家の楽しそうな顔が目に浮かびます。あんまり毒はなく、チクっと刺がある程度で、時々ニヤっと、たまーにほっこりする読みやすい小説集でした。
2015/11/19
あまみ
この本を読んで思い出したのだが、昔(おそらく50年以上前)「ひょっこりひょうたん島」という人形劇がNHKで放映されていた。この原作も井上ひさしさんでしたね。 懐かしく思い出しました。▽感想レビューになっていませんね(笑)
2024/02/24
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