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王の挽歌 下巻

王の挽歌 下巻

王の挽歌 下巻

作家
遠藤周作
出版社
新潮社
発売日
1992-05-01
ISBN
9784103035213
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王の挽歌 下巻 / 感想・レビュー

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あきむら

宗麟は晩年、信仰に生き心穏やかに死への旅立ちが出来良かったです。あの時代に禁教令が出ず、キリスト教が広まったら今の日本は無かったのではと思いました。

2017/08/17

さざなみ

永い間読もうと思っていた大友宗麟に関する小説を遠藤周作というクリスチャン大名を描かせれば最高の作者による作品で読み終えることができ充実感に浸りました。 戦国時代の織田、豊臣、徳川時代の主流派の人物をしるした本ばかり読んでいたがこのような異端の人物から見た戦国時代も面白いものだ。次は島原の乱に関する本を読んでみたい。

2017/03/30

ササヤン

後半は宗麟の息子・義統の話で、大友家没落の話。朝鮮出兵で秀吉の逆鱗に触れ、改易されたが、関ヶ原の戦いで西軍について、敗北、隠居の身となった。義統は大名時代にキリシタンになったが、秀吉の禁教令により、日和見になる。しかし関ヶ原の戦いの後、またキリストに祈りを捧げた。この小説に登場する人物は弱さを抱えた人物ばかりだ。宗麟の正室・矢乃もそうだが、天下人になった秀吉にしても、弱さを抱えていた。弱さを持った登場人物に、作者が寄り添った形の作品だった。

2017/12/29

ちゃこ

【初出 『小説新潮』1990年2月号〜1992年2月号連載】[上下巻] 元亀2(1571)年毛利元就死去〜慶長10(1605)年頃?大友義統死去。  九州におけるキリシタンの話が約半分。大友家を含む九州の趨勢と基督教の関わりと宗麟の苦悩が残り半分、といった構成の下巻。 九州地方の歴史知識がない私には、出来事を説明するために羅列される人物名(前置きや説明なしに出てくる)の多さと、しばしば突然前後する時系列にかなり苦戦。上巻のほうが面白かった。

2013/11/25

てり

宗麟と義統の改宗とその最期。武勇に名高い戦国武将とはちょっと違う、人間として弱い部分を持った二人のお話。本筋とは関係ないけど千々石ミゲルが欧州人の植民地政策を見て信仰を捨てるという話が印象的だった。キリスト教の欺瞞が彼には見えていたのかな。

2022/01/16

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