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図書準備室

図書準備室

図書準備室

作家
田中慎弥
出版社
新潮社
発売日
2007-01-30
ISBN
9784103041313
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図書準備室 / 感想・レビュー

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れみ

表題作は、引きこもりの主人公が、どうしてそうなったか?を語るお話。途中で何度も、で、何の話だっけ?となったしエグい部分もあったけど、最後の方の、彼を怖がってたはずの親戚の女の子の言葉におおっとなった。「冷たい水の羊」は登場人物全員が屈折してたりして、お世辞にも気持ちの良いものではなかったけど、誰でも案外こんな感じかもしれない…とも思った。

2015/03/14

あつひめ

自分が夢中になって語る。語っている間はみんなの目が自分に注がれる。いつもいつも誰の目にも映らない自分。ここぞとばかりにしゃべり倒す感じ・・・それだけしゃべれたら何かしたらいいのに・・・と思うのは野暮って言うものか。2作とも心に傷を負っているような病的な作品でだったような気がする。芥川賞候補作になるということは、どこか逸脱した境地に陥っていないとダメなのかなぁ~。普通じゃないところを求められるのかなぁ・・・。

2011/11/07

とら

「共喰い」で芥川賞を受賞し、一世を風靡した田中慎弥さんのデビュー作。受賞した時の記者会見で、芥川賞候補には何回もなるものの中々受賞には至らず、だからここで獲るのは当然だ、みたいなことを言ってた覚えがあるけれど、当然の様にこの本の表題作「図書準備室」も芥川賞候補である。心中お察しします(笑)それで興味を持って読んだけれど、何というか登場人物の言葉が何も心に響かない。浅い。軽い。空気。そんな感じである。何の心の籠って無い言葉を延々と聞かされた感じ。田中さんの経験なのかなあとも思ったり。不思議な読書体験だった。

2013/01/07

ichi

【図書館本】独特な世界観のある2作品でした。どちらも思春期の男子の不安定な思想感を描いたのかな。と感じさせられる作品でした。

2015/07/04

昼と夜

見てるものとか感じてるものとかが私とは圧倒的に違う。おお、田中慎弥やなってかんじ。数年に一度この感覚が恋しくなるのです。

2015/11/20

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