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ひよこ太陽

ひよこ太陽

ひよこ太陽

作家
田中慎弥
出版社
新潮社
発売日
2019-05-29
ISBN
9784103041351
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ひよこ太陽 / 感想・レビュー

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優希

作家としてのリアリズムが凝縮された短編集だと思いました。不思議でもなければ普通でもない世界観に惹かれます。

2024/07/29

あじ

不穏の周波数が可聴域(読者)に届かない…ならば田中慎弥を田中慎弥が“共喰い”してしまえばいい。境界線を跨ぎこちら側にすり寄ってきた“たなかしんや”。読み易くなったと同時に読めた気になる、アブラカタブラ。読者を手なずけようと努力しつつ、後半の上り坂で置いてけぼりにする馬力は健在。主人公を取り巻く.(ドット)的な人々、思想や観念の静かな暴発が、非常に不本意ではあるけれど(ふふふっ)気に入りました。

2019/06/24

まさ

田中慎弥さん初読み。作者の日々が綴られています。行方不明のGのこと、それと関連して母とのやりとり、同棲していた女性との会話…。その内容も文そのものも読みづらかった。読みながら、作者の真意を汲み取ろうと試みるが、なんともわからないまま読了。それこそがねらいなのかな。

2019/12/29

いっち

死にたい作家の日常。主人公は、名前が田中で40歳の小説家。著者本人にかなり近いので、主人公と同一視してしまう。主人公は、天井裏で首を吊ろうとしたり、線路の中に飛び込もうとしたり、大型車の前に飛び出そうとしたり、死と隣り合わせ。芥川賞作家でも書くのがこれほど辛いのかと驚いた。いつか自殺してしまうんじゃないかと思ってしまう。辛さから逃げるために自殺することは悪いのか。線路や道路に飛び込むのはだめでも、自宅でひっそり死ぬのもだめなのか。家族には迷惑をかけてしまうが、ただそれで開放されるなら……泉鏡花文学賞受賞。

2020/01/30

aloha0307

ひよこ と 私の好きな おひさま☀ さぞ、ほんわかした物語との予想は...まったくハズレ とても怖い小説です。作家の”書けなさ”をとことん見つめ続けるのです~そこには膨大な空虚が... カツサンドを食べたがる彼女を制止できなかったと、その女が主人公を咎める場面は怖さmax.ですよ。表題は希死願望ゆえに見えた、空が傾く気象現象です「太陽がひよこのように震えてる」 but結末は意外にも軽やかでしたよ。

2019/09/07

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