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マリアージュ・マリアージュ

マリアージュ・マリアージュ

マリアージュ・マリアージュ

作家
金原ひとみ
出版社
新潮社
発売日
2012-11-30
ISBN
9784103045335
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マリアージュ・マリアージュ / 感想・レビュー

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青蓮

金原ひとみさんの作品はずっしりと重い。金原さんが描くそれぞれの愛の形は歪で、醜く、倫理から外れてるけれど、それが却って生々しい人間の姿を表しているように思います。愛は綺麗なだけじゃない。憎しみ、嫌悪、畏怖、嫉妬、時には殺意すらそれに含まれる。だから「愛」を綴る物語は絶えないんだと思います。金原さんにしては珍しい、男性視点の「仮装」が良かったです。

2015/07/11

しょこら★

結婚って?一緒に暮らすって?子どもって?セックスって?彼と同棲を控えた今読むものじゃなかったかも知れない。生活、性格の相違。男と女の相違。言えば伝わるのか、彼の求めるもの、私の求めるものを。一人のひとを、想い続けることは、不可能なのか。辛いことなのか。ずっと一緒にいたい、いてほしいと思うのは一過性のものなのかな。美味しそうな果物に、群がる蝶たち。アップで見るとグロい…

2014/02/28

ひめありす@灯れ松明の火

マリアージュ・マリアージュ。mariage。聖母マリアの名を頂く結婚=マリアージュをした時、女はどう変わるのだろうか。とても聖母の様には、なれない。あるいは単なる食べ合わせか。結婚目前の彼女と彼。忙し過ぎた父と娘。天才と凡人。バブリーな彼女と自然体の彼。かちりとかみ合わなかった食べ合わせが生みだす不可解さ、お腹の底からえづきたくなる気持ち。蝶々もフルーツも、南国を思わせて美しいのに雑多な屋台の中で組み合うとエスニックで気分を高揚させるのに、無機質で清潔な白い器の中で見ると、ひどく気持ちが悪いのと、似ている

2013/03/11

nyanco

読みやすく、サラサラと読めました。恋愛と結婚、いつまでも気持ちが継続しがたいものだというのは私も重々解っています。結婚後も恋愛遍歴を繰り返す彼女が、本当に欲しかったのは夫の愛情だと気づく作品は良かったです。ただ、どの作品を読んでいても、そこに金原さんを感じすぎてしまう。グッチの試着室の記述、一生私とは縁がない場所過ぎて共感も何も感じない。女性から反感持たれるだけじゃないかなぁ…後、金原さんの好みの男性は高身長ってことはよく解りました。続→

2013/01/12

misa*

結婚って、変化と共にある。まず読み終えての感想がこの一言でした。共感できる話はなかったけど、「仮装」だけは唯一胸にじんわりくる話だった。小さい子供がいると、すべての自由が奪われて、フツフツと苛立ちが募ったり色んな感情が湧くけど、そんな気持ちを誰かに吐いたり共感してもらったりすることで、すーっとラクになれる。リアルな感情が思いっきり出てる作品だと思いました。全体的に暗めだから、読了後の爽快感はないです。

2015/11/22

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