アンソーシャル ディスタンス
アンソーシャル ディスタンス / 感想・レビュー
starbro
金原 ひとみは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、壊れた女たちの連作短編集、どの作品もタイトルどおり密で、ソーシャルディスタンス取れていません(笑)オススメは、表題作『アンソーシャルディスタンス』&『テクノブレイク』です。 https://book.asahi.com/article/14369706 【読メエロ部】
2021/06/22
ゆいまある
コロナ禍になってすぐ、仕事で世話になってる人から「セックスしよう」て連絡来た。会うな、接触するなと言われる中のセックスは背徳感満載で良さそうだなと思ったのは私だけじゃ無い筈だ。依存を扱った6つの短編、後半2編がコロナ禍を書いたもの。閉塞感、絶望、人がバランスを崩していく過程がリアル。ディテールの書き込みが凄まじくて、金原さん、才能だけじゃなくてただならぬ努力の人だと思わされる。次作も楽しみ。コロナ初期だからか、死の恐怖が色濃くて、ああそうだったと思いながらも暗い気持ちになる。
2022/01/30
machi☺︎︎゛
金原ひとみさんは合わないと思っていたけどこの本はすごく面白かった。ストロングゼロ、デバッガー、コンスキエンティア、アンソーシャルディスタンス、テクノブレイクの5編からなる短編集で、どれもなかなかイタイ女の子が主人公。自己肯定感が低く、何かに依存する事で何とか均衡を保っている。私も若い頃はそんな事あったなーと思いながら、主人公達に過去の自分を投影しながら読んだ。でも年をとったらどうでもよくなった。そんな意味では年をとるのも悪い事ばかりではない。
2021/12/27
モルク
5話からなる短編集。主人公の女性たちはいずれも酒、恋愛、美容整形、セックスに依存し、次第に深みにはまっていく。もがけばもがくほど(本人たちはさほどもがいているようには見えないが)蟻地獄のように際限がない。誰か、彼女たちの孤独に気づいて止めてあげて!苦しかった。でも1話目の「ストロングゼロ」酒に依存するユキさん、いくら容器を移しかえても会社の中、仕事の合間はまずいでしょ。マスクをしていても、絶対臭いや口調でばれるって!本に向かって注意してしまう私がいた。
2021/11/28
うっちー
これぞ金原さんという短編集でした
2022/01/02
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