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青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ

作家
桜庭一樹
出版社
新潮社
発売日
2007-06-01
ISBN
9784103049517
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青年のための読書クラブ / 感想・レビュー

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エンブレムT

名門お嬢様学校、異端者の集う禁断の部屋、シラノ・ド・ベルジュラック、宝塚歌劇団、少女革命ウテナ・・・これらのキーワードに心動かされる人は楽しめると思う。この本に記されてるのは、異端者『読書クラブ』のメンバーが2つの世紀をまたいで記録した学園史上から抹消された珍事件のみ。少女に対してふんわりと甘い思いを抱いてる人にはおススメしかねる。美しいモノにこそ至上の価値があるとする、乙女の閉ざされた価値観を理解する者にのみ開かれた、ストライクゾーンのとても狭い物語なのだ。どストライクでした(笑)

2010/05/19

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

図書館*青春小説*読書クラブ…伝統あるお嬢様学校で、ひと際異彩を放つその場所は校内の異端者が集う、ちょっとした隠れ家だった。今宵、その隠れ家で語継がれた、あるクラブ誌、の秘録が明かされる!学園史上抹消されたちょっとどころではない珍事件の真相とは!?――超お嬢様学校「聖マリアナ学園」の痛快エピソード満載の傑作!男性の私では、天地がひっくり返っても通う事がない場所だけに、この不思議な雰囲気が時に切なくもあったが、とても楽しかった!幕引きも爽快感いっぱいの、過去があってこその"いま"を感じることが出来る良書!

2013/05/12

くろり - しろくろりちよ

東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園暗黒の正史を綴る、校内の異端者が集う「読書クラブ」クラブ誌という形で語られる。少女時代、確かに自分の中にもあった憧憬が、少女たちのいるある種特異な環境でより鮮明に表現される。あぁ、自分もこんなことを日々思いながら過ごした…と、かつて少女であった誰もが、ここにかつての自分を見ることができる。そして読書クラブの一員、アザミと同じく想うはず。「悪くはなかった」と。

2011/01/24

ミナコ@灯れ松明の火

浮世離れした女子校の中、さらに浮世離れした読書クラブ。いわば、全てが「非日常」。異端をとことん排除する湿度の高い少女独特の思想だけがリアルに浮かび上がる。閉じた世界で延々と続く少女たちの歴史は異常さを感じさせるものかもしれない。けれど、とても興味深く、抜群に面白かった。

2011/07/06

れいぽ

読書クラブの「秘密のクラブ誌」には聖マリアナ女学園の、公式には記されなかった歴史が綴られている。様々な年代の事件が語られるのだが、さりげない時代背景がリアルで、どこかの学園で本当にあったことでは??と思ってしまう。(共学だった自分には女子校は未知の世界・汗)第2章はミステリーですね(笑)どの話しも面白いです。読後感はモノクロとカラーが混在する映像イメージ。パラジャーノフの「アシクケリブ」を思い出すなぁ。。。(全く話しの関連性はナイんだけれど)

2010/11/09

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