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スティグマータ

スティグマータ

スティグマータ

作家
近藤史恵
出版社
新潮社
発売日
2016-06-22
ISBN
9784103052555
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スティグマータ / 感想・レビュー

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zero1

人には物語が必要。そして歴史は繰り返す。シリーズ第5弾。フランスのチカは30歳になった。ドーピングで競技から追い出されていた元王者メネンコの復帰を知る。しかも日本チャンピオンの伊庭と同じチーム。そのメネンコからあることを依頼される。ツール・ド・フランスでニコラをアシストするチカ。アルギとヒルダ兄妹の過去。新鋭の活躍でレースに波乱が。どこまでもアシストに徹するチカは日本人らしい?題名は聖痕(キリストの傷)。誰もが傷を持っている。

2019/04/07

射手座の天使あきちゃん

7月の23日間、フランスを中心に全行程3300km以上、高低差2200m以上の起伏に富んだコースを平均時速40km/h前後で駆け抜ける超クレイジーなレースこそ「Le Tour de France」 今作の直訳「汚名」は、1999年から7連覇した選手がドーピングにより失格となった事実を下敷きにしたからなのでしょうか? お久し振りの我らがチカこと白石誓、彼のひた向きにエースを守り通す姿に古のサムライを重ねるのは日本人の美意識でしょうね!(笑) 流石に近藤さんのロードレース作品は文句なしに面白い(^^♪

2016/10/18

まちゃ

「サクリファイス」「エデン」の感動を期待して手に取りました。さすがに前作と比べるとインパクトは小さめでしたが、でもやっぱり引き込まれて一気読みでした。面白かったです。世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスを舞台にした個人、チームの駆け引き。前作にも登場したニコラ、ミッコ、伊庭との絡みは爽やかで心地よく、チームのエース・ニコラのアシストに徹するチカ(白石誓)の自己抑制と貢献に心揺さぶられました。/スティグマータ(stigmata):聖痕 - 十字架に磔にされた際のイエス・キリストと同じ傷跡

2016/09/16

ちはや@灯れ松明の火

歴史に名を刻むのは一握りの勝者でも、歴史を築いてきたのは無数の名もなき敗者たちだ。栄冠のために捧げた犠牲、刹那の差に泣いた敗北、彼らの轍が踏み固めた修羅の楽園。かつての仲間たちと競いながら、異国で重ねた歳月にいつかこの道を離れる日をふと思う。奈落に堕ちた英雄の復帰、傷を負わされた者の憎悪、栄光の勲章よりも永く烈しく語り継がれる恥辱の烙印。既に記された物語は書き直せず、新たに書き加えられていくだけだ。亡霊の遺した呪縛は心に刻まれた聖痕、勝利を誓って走り続ける限り消えることなく、物語は続き、歴史は創られる。

2016/11/10

takaC

察するにタイトル『スティグマータ』の真意(深意?)は予想以上に奥深いのだろう。

2016/09/30

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