KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

レンタルチャイルド: 神に弄ばれる貧しき子供たち

レンタルチャイルド: 神に弄ばれる貧しき子供たち

レンタルチャイルド: 神に弄ばれる貧しき子供たち

作家
石井光太
出版社
新潮社
発売日
2010-05-01
ISBN
9784103054528
amazonで購入する

レンタルチャイルド: 神に弄ばれる貧しき子供たち / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

nyaoko

感想が書けないくらいの衝撃を受けた。生きるために手や足を切り落とし、目を潰し、時には更に同情を集める為に赤ん坊を手に入れて物乞いをする。物乞いの中には子供もいる。その子供達の手足は誰が切り落としたのか、そして物乞いの為に抱く赤ん坊は赤の他人の子供だ。その赤ん坊が何処からどうして来たのか、想像は出来るけれども、けれども言葉で記すには残酷過ぎて私にはここに残せない。今、あの国はあの場所は、そして彼は、あの子はどうしているのだろうか…。その事がこびりついて離れない。

2019/02/13

miww

想像もつかない世界がそこにはあった。何度も読むのを止めようと思った。レンタルチャイルド。女性の物乞いの稼ぎを増やすためにレンタルされる赤ん坊。インド、ムンバイの最貧困層に生きる子供達の生活は衝撃で後半は流し読みしかできなかった。物乞いとしてしか生きられない彼らは同情をかうためマフィアに目を潰され身体を傷つけられる。成長しても生きる術がなく立場を変えて同じ事を繰り返す。負の連鎖は止まらない。

2016/10/28

ゆみねこ

貧困がまた貧困を呼ぶ、まさに負の連鎖…。物乞いをするには、哀れなことを売りにする。幼い子供に障がいを負わせ路上で憐みを乞う。稼げなくなるほど大きくなると容赦なく切り捨て、その子供たちがまた彼らより弱い立場の者から搾取する。高度成長まっただ中のインドの光と闇、やり切れない思いで読了しました。彼らの未来に少しでも希望がありますように。

2015/03/18

ゆみきーにゃ

《図書館》これがノンフィクションとは到底信じられない。

2014/08/23

masa

これ程に後味の悪い読了感は経験がない。それは普段見聞きすることのない現実を知ってしまった心がザラザラしている為だ。著者の石井氏が三度(2002~08年)潜入したインドの商都ムンバイの絶望的な貧困を炙り出したルポ。物乞いで同情を引く為にマフィアから乳児を借り受ける老婆や自分の目を潰し手足を切断する少年。腐乱した死体を引き廻しながらの物乞い、少女売春にまつわる救いようがない負のスパイラルに胸が痛んだ。上梓後5年が過ぎているが経済発展著しいインドで少しでも状況が良くなっていることを願ってやまない。1571

2015/04/29

感想・レビューをもっと見る