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輝ける碧き空の下で

輝ける碧き空の下で

輝ける碧き空の下で

作家
北杜夫
出版社
新潮社
発売日
1982-01-01
ISBN
9784103062202
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輝ける碧き空の下で / 感想・レビュー

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AICHAN

図書館本。『マンボウ夢遊郷―中南米を行く』を読んで北杜夫が南米移民の物語を書いたと知って検索してこれを借りた。ブラジル、ペルーに入植した日本人たちは、聞いていた話と違う現実に絶望し各地を転々としたり、マラリアにやられて命を落としたり、稼いでも賭博ですっからかんになったり、やっと生活が落ち着いてもバッタの大群に作物を根こそぎやられ、苦渋の生活を送る…。よく取材している。北さん、躁鬱病なのによく頑張った!

2022/08/18

鬼山とんぼ

著者の作品は高校時代以来以来45年ぶりに読んだが、これは名作だ。表現は簡潔だが文章の中身が濃い。さすがは北杜夫。コーヒー好きなのと垣根涼介のワイルド・ソウルで南米移民の苦闘を読み、先行作である本書を手にした。著者の持ち味であるユーモアと昆虫などの自然観察力を交えつつ、初期のブラジル移民の艱難辛苦を見事に描く。命を削る苦難の中でのやむを得ぬ決断、裏切り、性の問題など、なかなか文字にしにくい部分も丁寧にオブラートに包みながら、植民地を何とか成功に導いた人々の知られざる栄光と鎮魂の思いを現代人に伝えている。

2022/06/15

Urso

ブラジルに住んでいて良く感じるのが"Japonese Garantido"と言われる日本人(日系人)への信頼の高さ。移民として来た頃は信頼もしてもらえず、ダマされ・・・という状況だったとは。使用人として搾取された話とか、与えられた土地が植物は育ちにくい土地だったとかというのは知っていたけど、大量に病気で亡くなっていたのは初めて知った。年代や登場人物があっちこっち飛んでしまうので少し読みにくいけれどとても良い1冊でした。

2011/12/15

バリバリブラック

絶版になっているのがとても惜しい。 ブラジル移民たちがいかに苦労したかがよくわかる素晴らしい本。 夢や希望を持って到着した土地で絶望的で不幸な出来事が続き、ほぼずっと苦労の連続で移民の皆さんがどんなに大変な思いをしたのかが伝わってくる。

2015/03/23

tkm66

当時高校生、でしたかね①

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