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東京の下層社会: 明治から終戦まで

東京の下層社会: 明治から終戦まで

東京の下層社会: 明治から終戦まで

作家
紀田順一郎
出版社
新潮社
発売日
1990-05-01
ISBN
9784103063056
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東京の下層社会: 明治から終戦まで / 感想・レビュー

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ホンダ

当時の役所資料やルポタージュなどを参考に、明治から戦前までの最底辺層の人々の実態をまとめた一冊。本書は旧版ハードカバーのため、より内容の充実した「ちくま文庫版(新版)」をお勧めしたい。やはり本書で一番印象的だったのが、娼婦・女工の章で描かれる凄惨な虐待・暴行シーンである(現在の刑法では死刑・無期相当レベルの拷問)。半殺しにされるとわかっていて、警察も楼閣に組織ぐるみで全面協力していたらしい。人権意識が皆無というか、あまりに内容の酷さに只々真っ当な怒りしか感じなかった。

2020/02/28

Gen Kato

再読。当時の状況そのものにも慄然とするが、さらにゾッとするのは「貧しい者に援助の手を差しのべることがかえってその独立心をそぐことになるため、社会政策上きわめて有害であるという考え方」が過去のモノになってはいないのに気付かされたこと。ネット上でこういう意見、よく見かけるものなあ。彼らは自分たちが前近代の精神を生きているとは思っちゃいないだろうけど…

2014/11/25

numainu

評価A。明治、大正、昭和初期の闇の生活史。凄まじい内容。

2014/04/16

mcpekmaeda

戦前の日本の姿を社会の最下層に焦点をあて、当時の文献からの引用を通じて描きだそうとする本です。

2017/06/27

はる@夏の霜

手に取った動機は好奇心。でも読んでいくうちにスラム、残飯屋、女エ、娼婦等日本の近代化の影の部分を垣間見た。

2013/05/10

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