12月の向日葵
12月の向日葵 / 感想・レビュー
タックン
上下2段でびっしりと文字は入ってるし内容も重めで読みずらかった。でも先が気になってどうにか読んだ。高校の同級生の一も慎二もその妻もそれなりに問題があって感情移入できなかった。でも最後の一の告白を聞いて救われたような気が・・・・。警察の情報屋(S)の存在が怖い。
2014/07/11
ゆみねこ
高校の同級生で同じ柔道部員の二人、香坂一と弓削慎二。ヤクザと刑事という真逆な人生を歩むことになる。ヤクザなのに一の生き方にどんどん共感してしまい、慎二は真面目で正義感もあるのに、何故か好きになれず。ドラマにしたら面白くなりそうかも?
2014/08/07
いつでも母さん
読了。は~、誰にも感情移入出来ないし、上下2段でちょっと厚めの作品だし・・なのにページを捲るを止められない。こんな警察は嫌だー!こんな夫・慎二は嫌いだ。こんな甘い極道・一も嫌いだ。上を目指すってことは清濁併せ呑むって世界なのね。そんな世界ならこっちから引導を渡せよと思うも、既に取り込まれてしまってどちらも抜き差しならないのかぁ(汗)最後はなんとなく想像は出来たが、哀しいかな12月に向日葵は咲かない・・経済ヤクザの清水が結局自分の手を汚すのは意外っちゃ意外。しかし一番嫌いなのは土岐と理恵だったな私。
2015/06/27
ナミのママ
高校柔道部の同期生、香坂一と弓削慎二は卒業後、対極の道に進んだ。極道と警察。それぞれの世界で伸し上がる果てに決定的な局面が待っていた。…読み応えがあります。融通のきかない真面目な警察官の心の葛藤と迷いと野心。非情な極道の優しさと信念。人は多面性を持ち、相手によってどこを見せているのか、それは自分で選んで決めるというより、相性なのかなと思います。そして極道や公安の怖さを改めて感じます。ネット時代、プライバシーってないに等しいのかな、それともこれは小説の中だけなのかな。
2014/06/06
キムチ
445頁、しかも2段組み。ボリュームが凄い。途中、だれなかったといえば嘘。正直、警察小説ファンでないし、極道は黒川さんの方が面白い。しかし、永瀬さん、なかなかの傑作を書いたもんだ。ノワールの醍醐味十分。人間の悪意、暴力、裏闇社会をもつれるように生きて来た男女の40年を丁寧に、突き放すように、書いている。40年と云えばバブル期から暴対法の時代まで。社会も政治も人も変遷を続けて行った。会話や警察の裏の動きなど細かいところが凄くリアルで一気読みできなかった。慎二と利恵、華子にはこれからも生きる道が続いて行く。
2014/11/15
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