木
木 / 感想・レビュー
ぱせり
読んでいるうちに、木に人格があるような気がしてくる。著者は、木を見に行くのではなくて、木に会いに行く。ほぼ声(音)がないはずの木々に賑やかさを感じる一方で、音を聞くことを通して静けさを感じることもある。普段の生活を少し離れて、豊かな時間を過ごした。本の中から、森の匂いがしてくるようだ。
2024/08/01
みけのすずね
木に衣を着せ、感情をみる。心動く木の話があれば、なんとしても会いにゆく。幸田文さんによる木々の考察、木々を扱う人々の話から、木の生きざま、その姿がありありと語られる。一見なめらかな肌をのべている良材。それは木が外へ外へと新生しながら、受けた傷を内へ内へとくるむ自然の理によるものなのだ…昔は木になりたいなどと思っていたのだが、このように木を語れることが私の憧れである。
2015/11/29
おっくん
こんな風に木を求めて旅してみたいなぁ。 梨木香歩に通ずるものを感じます。
みるて
図書館の本 読了
2013/09/10
Yasuko Yoshiki
映画「パーフェクト・デイズ」で主人公の平山が読んでいた本。すごくしっくりと来る。ブックコーデネーターの様な人がいたんだろうな。 普段ミステリーばかり読んでいるのでこんなふうに木への思考を綴る幸田文の本は新しい体験で木もそれぞれにいろんな表情、生涯があるのだなあと思った。
2024/01/19
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