項羽と劉邦 下巻
項羽と劉邦 下巻 / 感想・レビュー
calaf
穴埋めとか煮殺しとか...この時代の人々って、子供の喧嘩みたいな事をやっていたんだなぁ...まぁ、そうやって経験を積んで、何をして良くて何をしてはいけないかを理解していくものなのかもしれません。というか、現在の私たちも、未来の人々からすると相当野蛮な状態なのでしょうねぇ... (^_^;;;
2012/08/22
よしひろ
劉邦の百敗。この弱さがむしろ劉邦の徳になっているという。張良のこの主張は弱さを克服しようと奮戦する人間に希望を与えるものだ。百戦練磨の項羽が敗れたのは、強さゆえの過信もあったのではないか。四面楚歌の状況に陥ってからの項羽の潔さもまた主将としての迫力があった。双方の戦いは教訓に富む面白さを持っている。
2015/09/13
まさ
下巻は項羽の壮絶な最期まで。韓信、相劉邦、張良など魅力的な登場人物はたくさんいますが、今回の主役は項羽に思えます。戦個々の結果では勝っても、有能な家臣を失い、無能な血縁者を用い、兵が飢え衰退していく項羽軍。そして四面楚歌からラストまで…………。帯で見た「天が項羽を滅ぼした。」読む前と読んだ後で印象的がずいぶん異なりました。書きたいことはたくさんありますが、とにもかくにも司馬遼太郎の想像力と緻密な描写に圧倒されつづけました。こんなに人間味のある歴史物は初めてです。上中下と長いですが機会があればぜひ。
2012/04/27
taku
三国志で中国歴史物にハマり、次に選んだ作品。この時代もハマってしまうな。後世に名を残す人物達の才能や個性の輝き。その時代由来の「故事成語」も分かり、満足。
シャコンヌ
英雄たちが繰り広げる武勇と智謀に満ちた物語は、スケールが大きく読み応え十分だった。項羽と劉邦が生きた時代の日本はといえば、まだ稲作が始まったばかりの弥生時代というのも興味深い。
2012/08/16
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