あこがれ
あこがれ / 感想・レビュー
彼岸花
寂聴さん最後の小説集。99歳とは思えないほど明晰な文章に“あこがれ”た。幼少時代の「ハアちゃん」の記憶があまりにも鮮明で驚くばかり。晩年は死期を悟り、読者に別れを告げているような描写が増え、切なかった。“あこがれ”とは、彼女が理想とする生き方だったのではないか。美しく年輪を重ね、小説家としての人生を極めた。悲しいことに、誰も老いには抗えない。書いて書き尽くして、今はどの星をめぐっているのだろう。懐かしい故郷は見えるだろうか。魂が安らかに、そこへ還れますように。愛をありがとう。11月9日、三回忌に。
2023/11/09
こけこ
寂聴さんの文章、私は好き。これから新しい作品が読めないのは辛い。99歳で死去する直前まで執筆活動は、凄い。「はあちゃん」の話がほとんどで、懐かしさを感じた。ご冥福をお祈りします。
2023/03/20
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