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秘すれば花: 随筆

秘すれば花: 随筆

秘すれば花: 随筆

作家
立原正秋
出版社
新潮社
発売日
1971-01-01
ISBN
9784103131083
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秘すれば花: 随筆 / 感想・レビュー

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山内正

狭い砂地の路地を歩いて障子の向こうから 妻と睦み合う声が聞こえ 小さな濡れた網が外に干してあった 数日してその若い女房と夫を見掛け 可愛い顔立ちの 私はその路地を通らなくなったそっとして置きたいと 貧しい暮らしをしてる人が殆どで 若いあの夫婦もそうだと 毎日海を眺め漁師達の生活の匂いを嗅ぎ 作家として過ごしてる 腰越の浜は歩いてすぐ、老漁師とも馴染みになり、昔は魚が捕れたと言う 夏場は人出が増え地元の物価が上がる 我が家の庭には紫陽花や木蓮が咲き 原稿に迫られる私は幸せな気分には 成れないでいる

2023/04/22

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