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続 田辺聖子の古典まんだら: 一葉、晶子、芙美子

続 田辺聖子の古典まんだら: 一葉、晶子、芙美子

続 田辺聖子の古典まんだら: 一葉、晶子、芙美子

作家
田辺聖子
出版社
新潮社
発売日
2013-01-31
ISBN
9784103134312
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続 田辺聖子の古典まんだら: 一葉、晶子、芙美子 / 感想・レビュー

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優希

タイトルは「古典」ですが、近代文学が題材になっています。紹介している作家が全て女性なので、共感しながら読めました。樋口一葉が読みたくなりました。

2023/11/10

kaoriction@感想は気まぐれに

「古典」というタイトルだが、古典というより「近代女流作家まんだら」。こういった作家評伝は瀬戸内寂聴の方ばかり読んでいたけれど、田辺聖子版も新鮮。さらりと優しくて読みやすい。樋口一葉、与謝野晶子、杉田久女、吉屋信子、林芙美子らの生い立ちや人柄を通して作品に触れる。一葉の日記が気になりかけていたので、益々日記を読んでみたい衝動に。田辺聖子は桜餅、瀬戸内寂聴は豆大福、という感じかな。どっぷり、重めに読みたい時はやっぱり瀬戸内さん。いまみたいに読書スランプで、でも、軽くでもそういう世界を読みたい時には お聖さん。

2013/04/05

みゆき

樋口一葉、与謝野晶子、杉田久女、吉屋信子、林芙美子の人生と著作解説。特に恋愛面にフォーカスしているように感じた。古典の森と同じノリを求めていたけど、お堅くてびっくり。この中では久女の話が面白かったかな。近代女流作家は友だちの少ない人(悪い尾ひれのつきやすい人)が多いなあ、というのが読んでての印象。

2017/06/08

餅くま

杉田久女の話が一番印象に残った。周りに勘違いされて、最後は精神科病院で亡くなるのは辛かっただろう。俳句はよくわからないのが本音だが、これを機に読んでみたいと思う。また、この時代らの女性は根強い女性差別、偏見の中、文学を貫いて自分らしく生きている姿がかっこいい。

2022/12/23

あかくま

樋口一葉、与謝野晶子、杉田久女、吉屋信子、林芙美子各氏の作品について、作家の生い立ち、ひととなりを交えながら読者の手を取るようにその魅力を語ってくれる。講演をもとにしていることもあり、やさしい語り口で、読みやすい。田辺さんの古典(本書が扱っているのは近代文学、だけれど)への造詣の深さに打たれる。新しい世代へこの国の文化遺産を手渡したい、という気持ちが端々から窺われる。もう一度自分なりに勉強して、原典にあたって砕けないだけの力をつけたい。古典の世界の面白さを教えてくださった田辺さんの心意気に応えたい。

2013/03/22

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