夢の木坂分岐点
夢の木坂分岐点 / 感想・レビュー
いちろく
紹介していただいた本。メタフィクションの試みを作中に活かした実験作という紹介に惹かれて手に取った作品。まさにその通りだった。夢と現実の狭間を見ているような、読書体験。今から30年以上前の作品と聞けば、成る程、と思うが、その時の著者の年齢が50歳を超えていると読了後に改めて思うと、驚きしかない。年齢関係なく新しいチャレンジに取り組み続けた結果が、例え今ではありふれた手法と思われる中でも古さを感じない事にも繋がっている、と読者の1人として納得出来た部分もある。
2018/02/18
林 一歩
最近の著作は未読ですが、筒井氏の作品群の中では、内容的にこの作品が一番自分にしっくりくる。文学として読むとかなりレベルが高い。多感な時期に読んだSFやスラプスティックな諸作品も嫌いではないが、深層心理に係る夢にまつわる物語は、いろんな意味で重くて面白い。
2014/12/20
林 一歩
今後出版されるかもしれない筒井作品には何の興味も期待もありませんが、無意識とか自我とかこの辺を題材にした作品は傑作が多い。40歳をこえて、主人公の目線に共感できるようになりました。歳を取るのも悪くないって思う。
2013/01/17
林 一歩
数年に一度は読み返したくなる。
2020/03/09
文章で飯を食う
今、振り返ると、最高傑作だと思いますね。
感想・レビューをもっと見る