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世界はゴ冗談

世界はゴ冗談

世界はゴ冗談

作家
筒井康隆
出版社
新潮社
発売日
2015-04-28
ISBN
9784103145318
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世界はゴ冗談 / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。80歳にして小説の最前線に立っているのを思わせる短編集。文学の道化師として小説の沃野を広げ、悪夢と甘美の入り混じった刺激的な作品の数々に楽しまされること請け合いです。奇妙な味、スラップスティック、ドタバタメタフィクションにエロまで様々な色合いの作品にのめり込むしかありません。優しい表紙と反して内容はかなり手強く癖がある。これぞ筒井康隆だと思わずにはいられませんでした。

2016/11/22

山田太郎

しかし、本当に80歳なのかと驚く。面白くないと言えば読解力がないと言われそうだし、面白いといえば本当にわかってんのかと怒られそうで怖い。批評で一番面白いのは悪口というのに納得。こんなのつまらないとかいうのが一番面白いもんな、やっぱり。

2015/06/11

いたろう

10編の短編集。筒井御大、八十歳にして、ますます不敵。表題作を中心にドタバタに爆笑。様々な差別をブラック・ユーモアにした作品を書けた昔が懐かしいと作中で作者自身が語る「奔馬菌」、自作の過去のメタフィクション作品に言及するメタフィクション「メタパラの七・五人」、これは小説か、はたまた自作論か。そして、小説中に作者が登場し、フィクションと現実の境目が曖昧になるメタフィクションから、その本を読んでいる読者を小説の中に取り込もうとするパラフィクションへ。御大の今後の本格(?)パラフィクション作品に大いに期待。

2015/12/28

tama

図書館本 新刊案内で 予約してちょっと待った。よかったぁ、筒井ファンはオラ以外にもいるんだ~ かつての乱暴力が作品に戻ってきているみたいで嬉しい!「三字熟語の奇」の無造作以降の暴れ方の凄さ。手料痢って不潔な料理人が作ったもの食べて腹を壊すことだよな。閉口線は絶対妥協しない相手との交渉でしょ。交代子はヤバくて意味を書けない。 絶対にテレビドラマ化されることはない作品たち。判り易い「オチ」なんていう安っぽいものを期待するな!最後の章を読んでイリヤ・ムウロメツ未読に気づく。読まなきゃ。

2015/12/18

ひさか

2015年4月刊。月刊誌発表の11編の短編集。80歳なんだそうです。スザマシイと言える筒井文学の成果です。これだけ揃うと破壊的で、頭が爆発しました。雰囲気ば残りました。

2015/10/01

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