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盗人

盗人

盗人

作家
田牧大和
出版社
新潮社
発売日
2012-11-22
ISBN
9784103157342
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盗人 / 感想・レビュー

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ぶんこ

田牧さんにも黒と白があったのかとビックリ。 こちらは黒田牧作品でした。 苦手。 我慢して読み進めましたが途中で飛ばし読み。 悪が酷すぎます。 まるでマフィアみたで、救いがない。 愚鈍を装った甲斐の心情を思うと、辛い。 源右衛門が最もタチが悪いような気がしました。 女性が読むと、いや〜な気持ちがすると思います。 安心して読める作家さんの一人と思い、油断していました。

2015/06/25

ゆみねこ

感想を書きにくいと言うのが、読み終えた第一印象。盗人が主人公でも「義賊」的な、盗みはしても陰惨な、人を傷つけるようなことはしないという風な物語を期待していたので。『黒田牧』作品か…。

2014/05/16

onasu

繁盛するが、裏の顔もある口入屋えびす屋。そこで間抜けで鈍間な下働きを演ずる甲斐。僧形の盗賊集団「鬼火」の頭目、少年僧の秀宝。小伝馬町の牢中にあっても何事かを画策する高野長英。  この三つ巴、いや飛脚問屋の主人も入れるなら四つ巴の思惑が重なった悪行勝負。著者の作品なら、「三悪人」が思い浮かぶが、こちらの方がドロドロ。  ただ、240頁ほどの連作短編で、この錯綜する筋を著すのには無理があるか。中盤のやり取りには、著者らしさがあったが、それぞれの因果の程は貧弱で、特に主人公の甲斐について腑に落ちなさが残った。

2016/03/04

むつぞー

今までの爽やかさを感じる作品とはぐっと色合いが変わってダークな作品でありました。 江戸を騒がす盗賊を店の鈍間な下働きのふりをしつつ操る男・甲斐。 その甲斐を使い牢の中から目的の絵を探そうという牢名主。 その絵を集めるもう1つの盗賊。 それぞれ腹の中が見えない上に、それぞれが策略を巡らせます。 目的のためには手段を選ばぬ非情さはゾクッとするほどのものがあります。 最終的な話の締め方が、これで終わってしまうの? 続きが読みたいと思うのは田牧作品の殆どですが、こちらももっと読んでみたいです。

2013/01/03

みか

今まで読んだ作風からかなりダークになった感じ。主人公は正義の味方ではないし、決してハッピーエンドではない。っていうか、続くよね?これ。「続く」が見え始めた頃から急に失速感が。出来れば勢いよく終わって欲しかった。ともあれ、今まで読んだ田牧大和の中ではダントツに面白かった。

2013/01/11

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