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煉獄の使徒 下

煉獄の使徒 下

煉獄の使徒 下

作家
馳星周
出版社
新潮社
発売日
2009-05-01
ISBN
9784103159025
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煉獄の使徒 下 / 感想・レビュー

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さと

読み進むにつれ心は重くなるのに、頁をめくるスピードは加速していく。事実とフィクションの境界線が曖昧になっていく。ひょっとしたら本当にこうした現実があったのではないか、とさえ思うのは怖れが姿を変えた欲によって人の心がたやすく崩壊する事を知っているからかもしれない。何のために何をしようとしているのかさえ分からなくなっていく様は読んでいて息苦しさを伴う。事件の結末を迎えた後だったら馳氏は慎平をどう救ったのだろうか、それとも・・・。

2018/11/18

うーちゃん

実際の事件の顛末を知っているので、そこにフィクションとしての肉付けをどのようにしていくのかがポイントになるが、裏切り、騙し合い、駆引き、、男たちの綺麗事なしの泥仕合が最後まで続き、息もつかせない。ヨーガを極めて自分を高めたいという純粋な気持ちで入信した未成年の慎平が "グル"に心酔し、次第に暴走していくさまが痛ましく、恐ろしい。このあたりはフィクションの枠を越え、洗脳の恐怖がリアルに伝わってくる。馳作品は大長編が多くて尻込みしていたが、また読んでみたいと思った。

2015/04/14

ミシェル

ある意味、この疾走感がたまらない。ちょっと散らかりすぎな印象はあるが、1000ページを走りきった体力は流石。やっぱ、オウムですね。  ★★★★☆  あーさーはーらーしょーこー♪

2012/04/01

nyangle

読み終わって感じるのは、ようやくこの小説世界から解放されたという安堵の気持ち。重く苦しい展開だった。というのは、登場人物のだれひとりとして救われそうにないから。さて、結果はいかに? 読んでみてくださいませ。ずっしりと重い、読み応えのある物語でしたよ~。

2019/01/02

takehiro

これっぽっちの救いもない。まじでどうしようもない。フィクションだと信じたいが、、。

2019/04/06

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