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キルリアン

キルリアン

キルリアン

作家
藤沢周
出版社
新潮社
発売日
2009-07-01
ISBN
9784103163312
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キルリアン / 感想・レビュー

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Wan-Nyans

★★★感想を書くのも憚れる程難解。鎌倉、亀ヶ谷切り通し近くのあばら家、風呂に棲む巨大な土蜘蛛。夜中になると飯酒盃(いさはい)さんという霊が掃除を始める・・・。鎌倉の漆黒の闇に惹かれて隧道に吸い込まれそう。横須賀線に飛び込まないように(^^)

2018/10/15

ツカモトカネユキ

2009年発行。オーラにも似たキルリアンがタイトルであり、表紙です。時間的には長い時をかけた物語ではないですが、主人公の心理、風景など周辺を描写する詩的で叙情的で個人的にはついていけない点もしばしば。主人公は50歳になる作家で朴訥な感じですが性的に精力的なことがうかがえます。直接執筆にかかる描写はありませんが、ひなびた庵にたたずみ、酒と煙草のシーンは、一昔前の作家のイメージです。鬱々とした物語ともいえぬ物語で、落ちるところもなく終わる様は苦手とするところです。読了後、少し唸ってしまいました。

2023/12/15

harady

鎌倉は、結構暗い。海が近いし、住宅も多い割に山の中に入るとなんか暗いのである。 また、晴れていても山に入るとなんかしっとりしている。そんな暗さと湿度が独身中年男子(文系)にハマると色々ヤバいものが見えてきてしまうわけで…見えて楽しいものではないはずなんだけど、自分には見えないんだろうなーと思うとちょっと残念な気もする。

2013/05/12

いのふみ

人は思考を論理的に、常識的に、辻褄が合うように整理してしまうが、過去の出来事、起こったか定かではない過去の記憶や妄念が入り込んでくるこの小説の態様こそがむしろ「普通」だろう。現実に留まるか、闇(それが何なのか分からないところも怖い)の方に踏み外すかのあやうい感触にスリルがある。不可思議な感覚の小説だが、日常の中にいくつもの謎が口を開けており、それが何なのか気になって、引き寄せられるように読み進めてしまう。

2023/06/30

のの宮

40代から50代くらいの文学好きの男性ならハマるのでしょうか……?私には難解すぎて読むので精一杯でした。なんだか、全編通して長い詩のような感覚。読み終えた感想は「純文学は難しい」。これに尽きます……。

2013/05/25

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